11話 大王様の時間 ページ13
試合が終わり、俺たちはベンチにいる先生の元へ向かう
講評をもらいにいくためだ
「えーと…僕はまだバレーボールに関して素人だけど…なにか、なにかすごいことが起こってるんだってことはわかった
新年度になって、すごい1年生が入ってきて…でも一筋縄ではいかなくて…だけど、澤村くんがそんな風に言っててその時はよくわからなかったけど、今日、わかった気がする
バラバラだったらなんてことない
一人と一人が、出会うことで化学変化を起こす
今この瞬間もどこかで世界を変えるような出会いが生まれていて、それは遠い遠い国のどこかかもしれない
地球の裏側かも
もしかしたら東の小さな島国の、北の田舎の、ごく普通の高校のごく普通のバレーボールばかもしれない
そんな出会いがここで…烏野であったんだと思った
大袈裟とかオメデタイとか言われるかもしれない
でも信じないよりはずっといい
根拠なんかないけどきっとこれから、キミらは強く、強くなるんだな」
長い講評に俺はキョトンとしながら聞いた
こんな講評、初めて聞いた
とまあ、片付けや挨拶を済ませて帰るんだけども
『いいのか、部活…』
「うん。正門まで送るのがマネージャーだもん」
『そっか…』
「暁くん凄かったね！レシーブもスパイクもブロックも！」
『…本調子とまではいかないけど、今日は楽しかった
それに、E組の奴がいるのにカッコ悪いとこ見せれないと思った…』
「！」
『次の大会、インハイは俺出れないけど…春高、絶対勝つよ。E組のみんなにオレンジコート、見せる』
「うん、楽しみにしてるね」
『うん』
3年生の後を追いかけながら矢田と並んで正門まで歩く
田中さんの視線が怖いけど、一応友達だし…
「…武田先生はああ言ってくれたけど、いくら日向と影山のコンビが優秀でも、正直周りを固めるのが俺たちじゃあまだ弱い
悔しいけどな」
「おお〜、さすがキャプテン！ちゃんとわかってるね〜〜〜〜」
(うげっ…)
門前にいるあの人に俺は眉を寄せて顔を歪めた
最悪…もっと他に…最悪、矢田もいるし
「なんだコラ、やんのかコラ」
「そんな邪険にしないでよ〜。アイサツに来ただけじゃ〜ん」
『タチ悪い…』
「…？」
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マッカチン(プロフ) - 夢主くん、声が似てるのは…………中の人が同じだからだよ（ﾒﾀｧ） (2022年5月28日 13時) (
レス) @page21 id: 51f6b24a5c (このIDを非表示/違反報告)
ヨサミ(プロフ) - 音駒って東京都立… (2022年4月17日 22時) (レス) @page48 id: 3c225dc68d (このIDを非表示/違反報告)
桔梗 - いつも楽しく見ています。訂正箇所があります。14ー3の最初の文1セットの終わりならマッチポイントではなく、セットポイントでは？ (2021年5月26日 15時) (レス) id: 14b5ee2857 (このIDを非表示/違反報告)
Sasa(プロフ) - この作品がすごく好きです！これからも更新頑張ってください!! (2021年3月22日 3時) (レス) id: 30aaea40ee (このIDを非表示/違反報告)
江華。 - 烏野の偏差値が大体60で、青葉城西が大体80くらいなので、椚が丘は大体90くらいだと思います。 (2021年3月4日 18時) (レス) id: e84559c347 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年2月21日 17時
