検索窓
今日:31 hit、昨日:22 hit、合計:17,490 hit

2-20 ページ29

アッシュside






「やっぱファミレスのポテトだよね」

「コンビニで肉まんでも買おうかな…」

「シン、腹減ってんのか?」

「うん」









シンが腹減ったというから近くのコンビニで肉まんを買いに入る
俺たちは特に何もないから雑誌コーナーで待つことにした









「なぁ、姉ちゃん。なんで兄ちゃんいねぇのに肉まんふたつも買ったんだ?」

『えっ、紡宮お腹減ってないの?』

「腹減ってるけど、こんなにいらねぇ」

『うそぉ…。お腹減ってると思ってたのに』

「…買う前に聞けよ…」









なんか聞き覚えのある声が聞こえてきた気がしてそちらを振り向くも、さっきまでいた客はどうやら外に出て行ってしまったらしい



そこまで気になったわけでもないし、気にすることでもないと判断して俺は雑誌コーナーを物色した









「お、シン」

「肉まん売り切れてた〜…………」

「あー…」









がっくしと肩を落としたシンは、「仕方ないからおにぎり買った」とコンビニ袋の中に入った二つのおにぎりを見せてきた









「んじゃ、ファミレス行きながら食うか」

「うん」

「アッシュ、行こう」

「あぁ」









コンビニを出れば、さっきの客らしき人間はおらずどうやら帰ったようだ









澪緒side









『お兄ちゃんの部活見に行く?』

「いかねぇ」

『そう…』









あーと大きな口で肉まんを放り込む紡宮と並びながら歩く
3つ買った肉まんは残り一つとなり、あとは半分することで決着した









『ねっ、今度はあんまんも買おうよ』

「甘すぎだから嫌だ」

『半分すればいいじゃん』

「兄ちゃんとしろよ。俺は食わねぇ」

『えー…』









パクリと肉まんを食べ終えた紡宮は、袋から肉まんを取り出して半分にわけると、三口で肉まんを食べ終えてしまった









『1週間長いね』

「早くバレーしてえ」

『あと5日は我慢だね』

「くそ…」









眉間に皺を寄せた紡宮
怪我が治ったら一緒にバレーしようかな


買った月バレに目を輝かせている紡宮を見ながらそう思った






「姉ちゃん」

『?』

「肉まん食っていいか?」

『お腹減ってたんじゃんか』

3話 班決めの時間→←2-19



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
29人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年3月23日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。