リンクスと私 (ページ30)

今日:5 hit、昨日:9 hit、合計:17,620 hit

3話班決めの時間ページ30

1週間が経つと、紡宮の足は全快だった
朝から走りに行って朝練も張り切って参加する気満々で用意している

「なぁ、晩御飯何がいい？」

「カレー！」

『そういえば、最近食べてないね』

「んじゃ、スーパーで何日かの食材買ってくっか…
澪緒、何かいるものとかあるか？」

『ううん、大丈夫』

3人で家を出て、いつものようにお兄ちゃんと別れ、途中で紡宮と分かれて学校へ向かう
正門を通り、いつものように奥村くんの朝練を見たあと下駄箱で靴を履き替える

「おーーす」

『おはよう、ショーター』

「おはよう、澪緒」

いつもいるショーターに挨拶をして席に着く
少しおしゃべりをしていれば、いつものようにクラスのみんながやってきて賑やかになっていく

「おはよう、ショーター、深谷さん」

「おはよう、英二、アッシュ」

『おはよう、奥村くん』

ザワザワと教室内がいつもの賑わいになってくると、マックス先生が入ってきて「ホームルームするから席につけ」と声をかける

「あー…少し早いが、これから修学旅行の班決めをしてもらう」

「「やったー!!」」

「落ち着け、お前ら。行き先は知ってる通り、京都だ」

マックス先生が説明を始めると、みんなはソワソワとしながら話を聞き始めた
修学旅行かぁ…お兄ちゃんと紡宮と離れるのかぁ

ちょっと寂しいな

「京都かぁ…日本の故郷みたいなもんだろ…」

「都だったからね、京都は」

「ったく…修学旅行なんて…ガキじゃあるまいし」

「班、どうするよ。俺とアッシュと英二は決まってるも同然だけどよ」

男女混合、4、5人で組むように言われたけど私はあいにくまだこの3人以外の友達はできていない
女の子は何人かいるけど、多分もう固まってしまってるし、私はスタートに遅れてしまった

うぅ…前の学校が恋しくなってきた

「深谷さん」

『？』

「よかったら、僕たちの班に入らない？」

『え？』

「深谷さん、まだ慣れてないと思うしまだ僕たちと行動する方が安心だと思うんだけど」

『いい、の？ショーターとアッシュくんは』

「俺はいいぜ。澪緒が同じ班の方が気が楽だ」

「好きにすればいい」

これは、「いいよ」ということでいいんですか、アッシュくん