殺し屋最恐と呪術師最強2

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ー学校ー









「渚、班の人数揃った？」

「片岡さん」

「決まったら学級委員の私か磯貝くんに伝えてね」









教室に入れば、みんなは修学旅行の話題で持ちきりだ









「まったく。3年生も始まったばかりのこの時期に、総決算の修学旅行とは片腹いたい。先生、あまり気乗りしません」

「「ウキウキじゃねーか!!」」









大きなリュックに大量の荷物を詰め込んだ先生に、みんなが突っ込んだ









「バレましたか？正直先生、キミたちとの旅行が楽しみで仕方ないです」









中間テストの次は修学旅行
暗殺教室でも行事の予定は目白押しだ









ー体育ー









「知っての通り、来週から京都2泊3日の修学旅行だ
キミらの楽しみを極力邪魔はしたくないが、これも任務だ」

「てことは、あっちでも暗殺？」

「その通りだ。京都の街は学校内とは段違いに広く複雑
しかも…君たちは回るコースを班ごとに決め、奴はそれに付き添う予定だ
スナイパーを配置するには絶好のロケーション
すでに国は狙撃のプロたちを手配したそうだ
成功した場合、貢献度に応じて100億円の中から分配される
暗殺向けのコース選びをよろしく頼む」









体育が終わり、教室に戻ってまずは修学旅行の班決めが始まる
椅子に座っていると「麗音」と渚が声をかけてきた









「同じ班になんない？」

『ん、オッケー』









指で丸を作り席を立つと杉野、茅野ちゃん、カルマ、奥田ちゃん、渚のメンツのもとへ向かう









『あ、神崎ちゃんも誘ったんだ』

「おう」

「よろしくね、陽伊羅銀さん」

『うん』









真面目でおしとやかでおまけに美人
三拍子揃った神崎ちゃんは、目立たないけもクラスみんなに人気がある


彼女と同じ班で嫌な人なんてきっといないだろう









みんなで固まって当日にどこを回るか話し合っていると、ガラリと教室の扉が開いた









「ひとり一冊です」









手に待たされたものは、分厚い辞書のような重い









「修学旅行のしおりです」

「辞書だろ、これ!!」

「イラスト解説の全観光スポット、お土産人気トップ100
旅の護身術、入門から応用まで
昨日徹夜で作りました。初回特典は組み立て紙工作金閣寺です」

「どんだけテンション上がってんだ!!」

「揃いも揃ってうちの先生は!!」

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