殺し屋最恐と呪術師最強

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『五条さん、食べますか？』

「お前が食え」









即答されて困りながらもタルトの半分を食べ切り、あと半分のタルトを見つめる









「次、どこ行きたいか言えよ」

『え？』

「タルト以外に食いたいもの、考えとけよって言ってんだよ」

『…………』









目を合わせずに窓の外を見る五条さん
そんなに食べたいのかな、甘いもの









『ごちそうさまでした』









全てのタルトを食べ終えてお店を出る
みんなのお土産まで買ってもらってしまった









『あの、五条さん』

「ん？」

『今度は…その…』

「なんだよ」

『……和菓子食べに行きたい、です』

「…ん」









嬉しそうに笑った彼は、「今度は和菓子店な」と言い、歩き始めた









胸がほんの少し、温かくなったのは気のせいだ
きっとそう









「おい、早くしろ」

『はい』









五条さんと共に家に向かう途中、コンビニに寄らせてもらった
理科の実験で使うお菓子を買いに行くためだ









『んー…』

「おい、早くしろよ」

『カゴいっぱいのお菓子…』









山盛りにしたカゴにはお菓子が沢山入っていた
私も2、3個のお菓子の箱を手に取りレジに向かう









会計を済ませてコンビニを出ると、五条さんの両手にはコンビニの袋が大量に下げられている









『ただいま〜』

「お帰りなさい！」

「わ！何その箱！」

『五条さんがタルト買ってくれたよ』

「「わーーーーい！」」









双子が喜び、箱を受け取って「タルト！」、「タルトー！」と走って行ってしまう









「あ、お姉ちゃんお帰りなさい」

『ただいま、綾人』









勉強をしていた綾人の頭を撫でた後、「今日の晩御飯、鍋だって」と言う
ばあちゃんが作ってくれたらしい









「お姉ちゃん、勉強教えて」

『うん、いいよ』

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