人魚姫なんて大嫌い【ジョジョ5部】 (ページ6)

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拾われた殺人娘② ページ6

『Aに言いたかったんだ､僕は君を───』

「んっ…ぅぁ…？」
「ガキが起きたぞメローネ」

いつの間にかソファで寝ていた。普段地面で寝ているからかは分からないが久しぶりにぐっすり寝れた

コーヒーの匂いで目を覚ますとギアッチョが横で雑誌を読んでいた
「リーダーが飯与えろって言ってんだァ､サンドイッチしかねぇんだ我慢しろォ」
「グラッチェ」

するとドアの方から何か音がした

「ソルベとジェラートが戻ってきたんじゃあないか？ほら食え」
「まだサンドイッチがっ…ぐぬぅ」
そう言うメローネにクロワッサンを口の中に押し込まれた

「朝帰りか2人とも」
「ほっとけ…え」

「あ､ぼうも(あ､どうも)」

黒髪のほうがメローネに耳打ちした

「あいつ誰？？」
「イルーゾォが拾ってきた。スタンド使いっぽいから様子見中ってところ」

「そうか､よろしくな」
「ん"ぅ…こちらこそよろしくお願いします」

そのまま2人は別の部屋に直行してしまった

「あの二人ってデキてるの？」
「まぁそんな感じだろォ」

「てかメローネパン押し込まないでよ､窒息死するかと思った」
「会って1日目で呼び捨てかよ､先輩だぞ」メローネが嫌味っぽく言った

「じゃあ何歳よ」
「16だよ」

「7つしか変わらないじゃない！」
「7つも変わるだろうが！！」

「ウルッせェぞオイッ！！！」
「「うるっさいのはギアッチョだろ/でしょ！」」

「朝から騒がしいぞ､お前ら」
プロシュートがあくびをしながら部屋から出てきた

「A､お前ずっとその服でいるつもりか？あ？」

「なんでキレてんのこの人､」
「そういう性格なんだよ」メローネがこっそり言った

「んだよッ…人が服を買ってやろうってのにその態度か？」
「…買ってくれるの？」
「あぁ､特別な」プロシュートが車のキーを指で回しながら言った

「なんだかんだプロシュートって美人に弱いよな」
「黙ってろメローネ､食ったか？行くぞ」

「はーい」

・

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プロシュートと買い物に行って数時間後､気づけば辺りは暗くなっていた

「こんなに沢山ありがとう…」
「どーいたしまして」

2人の足音だけが響くと何か寂しい

「ふ〜ふふ〜ふん〜」
「鼻歌とは呑気なもんだな」プロシュートがタバコをつけながら言う

「歌うのが好きなの､人魚姫が歌ってるから」
「人魚姫ってあれか？おとぎ話の」

「そう､私が好きな人魚姫…」

Aは深く息を吸った