拾われた殺人娘�� ページ5
「Aだったか？両親は？」
「親の顔は知らないわ」私は正直に答えた
「こういうのって孤児院で暮らしてんじゃねェのか？」
「住んでたけど､色々あって追い出されたの」
ホルマジオという人が私の肩に手を回す
「何やらかしたんだよAちゃん」
「人殺したの」
部屋が静まり返った
だがその直後には
「なんだ俺たちと一緒じゃねぇか！」
「余計なこと言うなホルマジオ」イルーゾォが言い返す
「貴方達も人殺しなの？」
「騒がしいぞお前ら」
ドアから大柄な男が出てきた。驚いた､白目と黒目が逆転してる
「なんだこのガキは」
「イルーゾォが拾ってきた､人殺しの女の子」メローネが答えた
「スタンド使いか？」
「…スタンド？」
訳の分からない言葉に困惑するも全員当たり前かのように話す
「いや違うだろ､ホルマジオ､リトル・フィート出してみろ」
「了解」
紫の人型の物体と目が合う。見えないふりをするのが正解なのかな
「何も見えないわ」
「なんで見えるものだって分かった？」プロシュートがニヤリと笑った
「ははっ！こいつスタンド使いだ！」
「どうするんだ､リゾット」
「どんな能力が分からない以上､様子を見るしかない。名前はあるか？」
「Aよ」
「そうかA､行く宛てがないなら俺たちのチームに入れてやる。ただしお前には過酷な道が待ってる
それでも入りたいか？」
「今までの人生より過酷だとは思わないわ」
口角をあげるAにその場にいた全員がゾワッとした
9歳とは思えない､息を飲むほど妖艶な姿だったから
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作者名：遊子 | 作成日時：2022年7月19日 0時
