５-５ side.KZ ページ25
１日経つのは、早いもの。
秀明の帰り道、仲間に送ってもらっていた彩。
不意に、翼が言い出した。
「あ、アーヤ、このパーカーさ。」
と、彩のパーカーを指差した翼。
「フードに猫耳ついてるわけ？」
「え？
あ、そうなの。」
キラリと瞳を輝かせた翼。
彩に手を伸ばし、フードをパサッと被せた。
一瞬 サファイヤブルーに変化した、彩の瞳。
しかし、誰も気付かない。
「ねぇ、アーヤのこれ、どう？」
翼の声に、振り向く若武たち。
「！ 猫耳じゃん。」
「似合ってるよ、アーヤ。」
賞賛の言葉が、彩に送られる。
しかし、そのまま無言で歩き続ける彩。
「・・・アーヤ？」
小塚が、訝しげに彩を見る。
彩が ピタッと足を止め、振り返った。
「どうも。」
すでに、先頭の若武より、５メートルはさきの
位置にいる彼女。
一言 ニコリともせずにそう言うと、さっさと
歩き始める。
唖然とする５人。
「おっ、おい アーヤ。」
焦った若武は、彩を追いかけ、パッとその手首
を掴んだ。
「・・・なに？」
振り向いた彩の無表情な顔に 驚いた若武は、
その手首を離してしまう。
何事もなかったかのように、ツカツカとさきに
進む彩。
フードの猫耳が揺れる。
一変した態度の彩に対して、開いた口が
塞がらない という様子の５人。
全員が、若武の元に寄る。
「あれ・・・立花 だよな。」
「そのはず・・・。」
「美門・・・おまえ、アーヤに何をした？」
黒木が翼を見る。
首を横にゆっくりと振る翼。
「なんにも。
強いて言うなら、あのパーカーのフードを
被せたくらい・・・。」
「いきなりそんなことされて、怒ったとか？」
「いや、いつものアーヤなら、最初にフードを
被せた直後、焦ってムッとしてくると思う。」
「・・・とりあえず、アーヤを
追いかけようぜ。
さすがに、家には帰るだろ。」
若武の一言で、彩の家に向かう５人。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 29人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白黒ウサギ♪ - 私もアーヤのロリータを見てみたいです。勿論ゴスロリも。 (2016年10月10日 2時) (
レス) id: b7747621c5 (このIDを非表示/違反報告)
ぷらっと(プロフ) - 姫織さん» ありがとうございます！構造が あお編 と似てしまったのが、心残りですねー。コメント嬉しかったです！リクエストもよかったらして下さい (2016年3月1日 0時) (レス) id: e1e4c12369 (このIDを非表示/違反報告)
姫織 - カナタ君カッコ良かったよー！ (2016年2月29日 19時) (レス) id: fd8662b0ff (このIDを非表示/違反報告)
ぷらっと(プロフ) - 妃織さん» 書き終わりはした・・・のですが、２日たっても検索結果に出ないので、お知らせというか、できあがってます とこちらで報告させていただきます。おかしなデートは知っている という題名です。妃織さんのリクエストにできるだけ沿って書きました。 (2016年1月5日 23時) (レス) id: e1e4c12369 (このIDを非表示/違反報告)
妃織 - ぷらっとさん» 了解！ 大丈夫だよ (2015年12月31日 20時) (レス) id: 30e3295dec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
