いとこの話は知っている

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気になる言葉を残して、凛々透ちゃんが帰って

いった、翌朝 ７時。

そういえば、あの白い袋の中、見てなかったな

と思って、服をベッドに広げてみたの。

私はあまり着ない感じの服だった。

青のシンプルなシャツで、左胸に赤の

ワッペン。

綿素材の黒の猫耳フード付きパーカー。

黒地に赤いチェックのショートパンツ。

靴も入ってる！

黒の編み上げロングブーツ。

わぁ、これ、総額いくらだろ・・・。

さすが、やり手の銀行員の娘。

まぁ 凛々透ちゃんは、こういうクールな

甘辛系が好きだからなぁ。

そうだ、今日、さっそくこれ 着てみよう。

寒いから、パーカー羽織ろっと。

ショートパンツも、寒そうだな・・・下に、

黒のレギンスを履いてみよう。

あれこれ考えながら、着ていった。

鏡に映してみた、自分の姿。

・・・似合ってるかは別として、こういう服は

気慣れてなくて、ちょっぴり恥ずかしい

気も・・・。

「・・・んー、ふわぁ・・・。」

そのとき、カーテンの向こうから聞こえて

きた、奈子の寝起きの声。

！ 寝起きの奈子は、だいたい少し機嫌が悪い

というか、ボケてる。

８年間付き合ってきたんだから、絶対そう、

わかるもの。

関わると、面倒。

だから私は、そーっと部屋を出ていった。

ドアを静かに閉めて、階段を下りていく。

今日は、１０時から、秀明。

ランチだけ持っていって、それは秀明で

食べる。

午前も午後も授業がある日は、４時から

４５分 休憩が入るの。

そのときに、みんな夕食用のお弁当を取りに、

家に帰ったり、コンビニで夕食を買ったり

しているんだ。

ママに、２回分のご飯のこと、確認

しなくちゃ。

前に一度、夕食分を忘れられていたことが

あったんだもの。

それ以来、朝に自分で確認するようにしてる。

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