検索窓
今日:13 hit、昨日:3 hit、合計:141,330 hit

5-2 ページ22

次の日。

凛々透ちゃんは、今日の朝、帰ることになって

いた。

奈子はまだ寝ていて、パパもお兄ちゃんも、

家にはいない。

「あっ そうだ。」

凛々透ちゃんは、リビングにトランクを

持ってきたとき、思い出したように、私を

見た。

そして、トランクを開けたの。

「アーヤ、これ着ない?」

差し出したのは、赤いロゴの入った、白い袋

だった。

「私の服なんだけど、いる?」

凛々透ちゃんは、私より背が高くて、服の

サイズもぜんぜん違う。

だからときどき、着られなくなったお洋服を

くれるんだ。

「まぁ りりちゃん、いつもありがとう。

アーヤ、受け取ったら?」

私は 服のサイズを聴いて、袋を受け取った。

「さ、朝ごはんにしましょ。」

ママがそう言って、キッチンに戻っていく。

私はいったん 袋を部屋に置いてこようと

思って、立ち上がった。

そして、部屋への階段を一歩踏み出した

そのときだったの。

「アーヤ。」

「わっ! ・・・凛々透ちゃん!

もうっ、忍び寄るの やめて って、いつも

言ってるでしょ!」

凛々透ちゃんは、気付かれずに、人に近づく

ことができる。

魔法を使ってるんじゃないか っていうのが、

もっぱらの噂。

本人曰く、特別な何か をしているそうだ。

でも、魔法なんて、ありえないもの。

「いやーごめん ごめん。

つい癖でー。」

そんな癖、世界でも 凛々透ちゃんしか 持って

ないと思う・・・。

「・・・。

それで、どうしてついてきたの?」

「あ、そうそう。

その服なんだけど。」

凛々透ちゃんは、私が持っている袋を

指差した。

「すーっご〜い やつ 、かけてあるから!」

すっご〜い・・・やつ?

「え・・・凛々透ちゃん、それは、な。」

「アーヤ、りりちゃん、ご飯できたわよ〜!」

「あ、はーい。

じゃ、アーヤ、おさきに〜。」

「あっちょっと待って!

凛々透ちゃん!」

5-3→←5-1 クール!? side.A



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
29人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

白黒ウサギ♪ - 私もアーヤのロリータを見てみたいです。勿論ゴスロリも。 (2016年10月10日 2時) (レス) id: b7747621c5 (このIDを非表示/違反報告)
ぷらっと(プロフ) - 姫織さん» ありがとうございます!構造が あお編 と似てしまったのが、心残りですねー。コメント嬉しかったです!リクエストもよかったらして下さい (2016年3月1日 0時) (レス) id: e1e4c12369 (このIDを非表示/違反報告)
姫織 - カナタ君カッコ良かったよー! (2016年2月29日 19時) (レス) id: fd8662b0ff (このIDを非表示/違反報告)
ぷらっと(プロフ) - 妃織さん» 書き終わりはした・・・のですが、2日たっても検索結果に出ないので、お知らせというか、できあがってます とこちらで報告させていただきます。おかしなデートは知っている という題名です。妃織さんのリクエストにできるだけ沿って書きました。 (2016年1月5日 23時) (レス) id: e1e4c12369 (このIDを非表示/違反報告)
妃織 - ぷらっとさん» 了解! 大丈夫だよ (2015年12月31日 20時) (レス) id: 30e3295dec (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぷらっと | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年12月14日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。