三十九話 ページ40
木兎「ねぇ堤〜、ブロック跳んでくんね?」
『あ、お願いします。』
木兎の頼みを素直に受け入れたAに赤葦は珍しいと呟く。普段は不満そうな態度で断るものだから、てっきり今回も前回と同じ結果になると思っていた。
赤葦は疑問の声を漏らす。
赤葦「珍しいね、堤が木兎さんの練習に付き合うなんて。いつもはすぐ逃げるじゃん。」
『嫌っちゃ嫌なんですけどね。でも、最近ブロック使いものにならないんで、しっかり練習したいなぁと』
男子のネットじゃ手のひらくらいしか手出ませんけど、と付け足す。
思い返せば、確かにAにはスパイク、レシーブのイメージがとても大きい。ブロックで活躍する姿はあまり見られない。
本人が言うには、よくブロックアウトにされてしまうことが多いのだと。彼女の性格上、悔しくてたまらないのだろう。
赤葦「でも、いきなり木兎さん…?」
『木兎さんとめれば、女子の方では怖いもの無しですから。木兎さんより強いスパイク打つ人なんて女子にはいませんよ。』
赤葦「…突き指しないようにね」
『それはもう対策済みです!!』
彼女の指には既にテーピングが巻かれていた。
いくら女子バレーのトップの選手だとしても、木兎さんのスパイクは怖いと思う。指先まで力を入れなければ骨折も有り得る話だ。
赤葦「(バレー、好きなんだろうな。)」
灰羽「いいなぁ堤!!俺もブロック跳びたい!!」
Aを見て思う赤葦は隣に目を向けた。
黒尾によってしごかれたリエーフが転がっている。
Aはリエーフの元へ近づき、リエーフの上に馬乗りになった。リエーフは突然のことに顔を赤くする。
『てめぇのヘボレシーブなんとかしてからこいや下手くそが。』
黒尾「ぶふっ」
木兎「柄悪ぃなぁ堤。」
鳩が豆鉄砲食らったような顔のリエーフ。
赤葦は、そうだ、彼女はこういう人間だったと改めて再認識した。
『んじゃあ、ワンチくらいならとってみせますよ。』
木兎「上からぶっ叩く」
____木兎VS堤
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ちょっとしたお色気シーンがあってもいいと思いましたが堤ちゃんには無理そうですね。
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nonn - オチは、木兎さんだと思っていたので以外でした。木兎さんバージョンのオチも見たいと思いました。とても面白かったです。 (2022年2月9日 12時) (レス) @page33 id: cfc7f8846a (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 奏音さん» 夜久さんのメイド服は世界を救います(真顔)面白いと言って貰えて嬉しいです!これからも恐らくダラダラと長く続く予定なので、付き合っていただけたらと思います! (2020年5月15日 9時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
奏音 - 私まだ1しか読んでないのですが、もう、面白い以外の言葉が見つかりません!wなんか堤ちゃんの性格が面白くて好きですwwwあと、流石にやっくんのメイド服はヤバいです…!グヘヘヘ←(((キモ これからも頑張ってください!応援してまーす!! (2020年5月8日 23時) (レス) id: ea3d173ac1 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 土の影さん» 土の影様が読んでくださっていたことに感激です!これからも面白いと思ってもらえる作品目指して頑張ります。コメントありがとうございます!! (2020年4月9日 11時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
土の影(プロフ) - 続編出てる中こちらへのコメント失礼します!読んでいて楽しすぎて、すぐコメントしなくては…!と思いまして。本当に面白いです、これからも応援してます!更新頑張ってください!(^^) (2020年4月9日 10時) (レス) id: 71404c1896 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりも | 作成日時:2020年3月21日 23時