【HQ】高校バレー界の問題児とは

三十一話 ページ32

『大塚さん、今日はなんの日か分かりますか？』

｢今日は…私がまさきくんと電話する日。｣



どうでもいいわ、と言えば脇腹に蹴りがいれられそうなので黙っておこう。

今日は7月29日。
お分かりいただけただろうか。



『そう、に』

木兎｢肉の日ー！！！！！！｣

｢うわっ、木兎。｣


…被られた。

後ろを振り向けば、帰宅の準備が整っている男子バレー部の皆さんの姿が。

赤葦さんは呆れた様子でキャプテンに頭を下げた。



赤葦｢インターハイの打ち上げに行きたいらしくて｣

｢もう2週間経ってるけどね…｣

赤葦｢すみません。それで、女バレと男バレで焼肉に行きたいらしいんですけど良いですか？｣

｢ま、たまにはいいかもね。行こっか！！｣



キャプテンの言葉に男バレも女バレもワーワーと騒ぎ出す。木兎さんは両手をあげて喜びをあらわにした。

かくなる私もとても楽しみだ。焼肉なんて久しぶりだ。木兎さんとどちらがたくさん食べれるか勝負でもしようか。



｢そうと決まれば早く準備しちゃお！！ほら堤、アンタさっさとモップかけな！！｣

『へーい』

尾長｢俺代わるよ。早く焼肉行こうぜ。｣

『まじ？お願いします。』


まさか代わってくれるとは。
前回のテストの話もあるが、コイツは良い奴だ。

私もさっさと自分の荷物を持ってこよう。



木葉｢おせーよ堤、腹減ったわ。｣

『なんか木葉さん、モテなそうですけど大丈夫ですか？てか実際モテないですよね。』

木葉｢確信してんじゃねぇよ！！｣


校内で先生たちと追いかけっこをしている時、よく女の子がバレー部の生徒に告白しているのを見かけるが、目の前の彼の姿は一度も見たことがないと思う。

一番多いのは赤葦さんかな。次に猿杙さんあたり。

ちなみに木兎さんはモテない。うるさいだけだし。



小見｢でも堤はモテるよなぁ。意味わかんねぇ。｣

｢わかる。男たちはデンジャラスな女が好きなの？｣

猿杙｢俺はこんなイカれた女やだぁ｣

『そんなボロクソに言われたの200回目くらいです』

木葉｢初めてじゃねぇのかよ。つかどんだけ言われてんだよ。｣









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最近国見くんメインの素敵な小説が多くて、めっちゃ国見くん好きになりました。

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