三十二話 ページ33
焼肉にきて改めて気づいたことがある。
『白福さんご飯何杯目?てか噛んでます?』
白福「堤ちゃん知んないの〜?お米は飲み物なんだよ」
『えーそうなんですかシラナカッター』
木兎さんと先程まで大食い選手権をしていたけれど、今は何だか恥ずかしい。
白福さんの食べっぷりは見ていてお腹がいっぱいになりそうだ。幸せそうに食べる姿はとても可愛いけれど。
『ま、元は取ったでしょ。』
「アンタ食べ放題の品全品食べたからね。」
木葉「お前そんな食ってよくあんなに跳べんな。めっちゃからだ重そうだけど。」
『だーからモテねぇんだよキツネが!!』
木葉「キツネじゃねぇわ!!キツネは稲荷崎担当ダローガ!!」
『え、でもアラシくんみたいな人より木葉さんの方がキツネっぽいですよ。冗談抜きで。』
木兎「堤、アラシじゃなくてアロンだぞ!!」
赤葦「いや、アランだと思います。」
もうどれだけ食べたか分からない。
会話から察せるとおり、私もかなり大食いな方だと思う。白福さんには負けるけれど。
木兎さんとの勝負は引き分けだった。
彼は焼肉が大好物らしく、彼の食べっぷりにも目を見張るものがあった。
それから意外にも赤葦さんもよく食べる。最後の方はご飯頼んでおにぎりを作っていたけど。
一番食べないのは木葉さんだ。きっと雀田さんよりも食べていない。目が細いからかな、多分(?)
『腹減ったなんて言って一番食べてませんよ。』
木葉「おめーらの腹が異次元なんだよ。てか、俺より食ってねぇやついるぞ、ほら。」
親指で私の隣の彼女を指差す。
大塚キャプテンだ。
確かに、肉ばかりが皿にたまっていて、全然食べていない。
「まさきくん?聞こえてる?おーい。なんか今バレー部で焼肉来てて…あ、そうだね!!合宿のあとがいいよね、きっと。うん、うん…ほんと!?」
この人たちのラブラブっぷりはどうにかならないだろうか。事ある毎にイチャイチャしている気がするけれど、気の所為だろうか。
確かにこんな様子じゃ箸も進まないわな。
彼女の皿にたまった冷めた肉たちを自分の皿に移す。
猿杙「よく食べんねぇ。」
『猿杙さんも食べます?』
猿杙「俺お前みたいに頭も体もおかしくないから要らない。」
小見「げっ、お前まだ食うのかよ。デブっても知らんぞ?」
『それは白福さんに言ってください。』
鷲尾「堤、焼けたぞ。」
『焼いてくれたんですか!?ありがとうございます!!』
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nonn - オチは、木兎さんだと思っていたので以外でした。木兎さんバージョンのオチも見たいと思いました。とても面白かったです。 (2022年2月9日 12時) (レス) @page33 id: cfc7f8846a (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 奏音さん» 夜久さんのメイド服は世界を救います(真顔)面白いと言って貰えて嬉しいです!これからも恐らくダラダラと長く続く予定なので、付き合っていただけたらと思います! (2020年5月15日 9時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
奏音 - 私まだ1しか読んでないのですが、もう、面白い以外の言葉が見つかりません!wなんか堤ちゃんの性格が面白くて好きですwwwあと、流石にやっくんのメイド服はヤバいです…!グヘヘヘ←(((キモ これからも頑張ってください!応援してまーす!! (2020年5月8日 23時) (レス) id: ea3d173ac1 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 土の影さん» 土の影様が読んでくださっていたことに感激です!これからも面白いと思ってもらえる作品目指して頑張ります。コメントありがとうございます!! (2020年4月9日 11時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
土の影(プロフ) - 続編出てる中こちらへのコメント失礼します!読んでいて楽しすぎて、すぐコメントしなくては…!と思いまして。本当に面白いです、これからも応援してます!更新頑張ってください!(^^) (2020年4月9日 10時) (レス) id: 71404c1896 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりも | 作成日時:2020年3月21日 23時