第27話 別行動 ページ28
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『えぇ、てっきり［この人物には“特”に注意！］みたいな意味だと思ってた、成る程成る程』
「そんな指名手配書みたいなこと学生証に書かれてたらおかしいでしょ…」
…いやいや、感心してる場合じゃない。明らかに向こうの打ち込みミスだろこの表記。単独任務行ける段階の階級を2コも超えちゃってんじゃん。
何してくれてんの。いくら特級のお姉ちゃんがいるからって、私は刀もさっき握りたてのヒヨッコだ。
(断固拒否だぞ、単独任務は……！)
私が肝を冷やしていると、足が長いせいか先々と歩を進めていた夏油くんがくるっと振り返った。
「突き当たりに階段があったよ。此処らで二手に別れようか」
『………Sorry，Say that again, please』
「発音良いね。ちなみに地下一階に繋がる階段も一緒だけど、どっちが良い？」
『地下で。地下一階でお願いします』
「はは、そう言うと思ってたよ」
二階に上がるのは流石にこの立て付けの悪さじゃ不安だ。背に腹は代えられない。
私が即答するのを確信していたように颯爽と階段を上がる夏油くんを見て、何となく図られた気分になる。
これがドア・イン・ザ・フェイスってやつか。中々のやり手だな。
ぎし、ぎし、ぎし……
そんな派手な音をけたたましく軋ませる階段を下り進める中、凛としたお姉ちゃんの声が脳内に響いた。
《…A、A。階段の下、いる》
『………げぇ』
ハッとして眼鏡越しの視界の片隅を探ると、何か仄暗い影が蠢いているのが確認できた。
あの日の痛みと記憶が蘇る。間違いない、呪霊だ。
私は焦る気持ちにブレーキをかけて、鞘から真っ直ぐに刀を引き抜いた。
『みたいだね。……上手くいってくれれば、良いんだけど…！』
自棄になり気合を入れた事で語気が少し強くなる。
私は慣れない手つきで刀の柄を握り締めた。
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そす(プロフ) - ツバメさん» コメント感謝です。最近メンタルがガタガタだったので嬉しいです！ (2021年8月29日 19時) (
レス) id: 4547e6e600 (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 面白いです更新頑張って下さい (2021年8月29日 18時) (レス) id: 020ea1b549 (このIDを非表示/違反報告)
そす(プロフ) - 鼓舞の言葉が胸に染み渡りました。沢山の応援コメントに感謝の気持ちでいっぱいです、ありがとうございます。 (2021年8月26日 9時) (レス) id: 4547e6e600 (このIDを非表示/違反報告)
- 投稿、読みました。私は作者様のつくる作品が大好きです！！いつまでも更新待ちます、体を壊さないように気をつけてください！ (2021年8月26日 0時) (レス) id: 4299f9747a (このIDを非表示/違反報告)
桜餅 - こんな神作品に低評価なんて信じられません…。落ち込むとは思いますが、気にしすぎないようにしてください。作者様は神です( ・∀・)ｂ！！ 深夜にすみませんm(__)m (2021年8月26日 0時) (レス) id: 5f499357d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そす
| 作成日時：2021年8月21日 15時
