_1 ページ22
この際だから全部言ってしまおうと思った。
臣に抱きしめられても、止められなかった。
臣がどれだけ俺の中で大きい存在になってるか、知らないようだったから。
「臣が、俺だけで満足出来ればそれでいいの…っ!」
「俺はこんなに臣のこと好きなのに…!」
もしかしたら、俺は不安でしょうがなかったのかもしれない。
心の何処かで、臣のことを信じきれてなかったのかもしれない。
不安定で、揺らいでる。
「…いい加減にしろよ」
だから、臣は俺を冷たくて硬い屋上の地面に押し倒した。
ごめん、臣。
それすらも、俺は胸が苦しくなるんだ。
ごめんね。
臣は、そんな俺の気持ちにちゃんと気付いてた。
「信じて、隆二」
「俺、隆二しか好きじゃない」
俺を見つめる臣の目が、あまりにまっすぐ俺に刺さって。
何も言えなくなった。
ただ頷くことしかできなくて。
それでも、実感できた。
きっとこうやって、臣と2人でいろんな事を乗り越えていくんだろう。
何があっても。
どんなことでも。
神様は乗り越えられない試練は与えない。
1回は聞いたことがあるような言葉。
正直そんなの、考えたこともない。
でも今は、それだけを信じたい。
180人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おりう - それも楽しみです。 (2017年9月15日 21時) (レス) id: 2d09c476d9 (このIDを非表示/違反報告)
春山さつき(プロフ) - おりうさん» もうこれからの目標としては直人さんに早くたかのりって呼ばせたいです (2017年9月10日 21時) (レス) id: a63d899ffa (このIDを非表示/違反報告)
おりう - たかのりー!平和を願ってます。応援しています。 (2017年9月10日 20時) (レス) id: 2d09c476d9 (このIDを非表示/違反報告)
春山さつき(プロフ) - おりうさん» 平和的解決できるでしょうか…頑張ります (2017年9月7日 7時) (レス) id: a63d899ffa (このIDを非表示/違反報告)
おりう - 信じてます。二人の幸せも信じてます! (2017年9月7日 6時) (レス) id: 2d09c476d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:春山さつき | 作成日時:2017年6月1日 20時