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灰崎side
一星を社会に裁かせること。俺はもう諦めてたことだ。何故なら突拍子も無い事実。いじめの加害者の俺がいくら主張しても信じて貰えるはずがねえからだ。
だが、俺は一筋の希望を見出だしたんだ。明日人から証拠が提示されればさすがの一星も言い逃れできない。
だからこそ俺は今起ころうとしている事を明日人に撮影させるためにカメラを渡したんだ。
そう。作戦は今朝から始まっていたんだ。俺を排除する突破口があるならあいつは必ず動く。
あとは耐えるだけ・・・俺は今一星に縄で椅子に縛り付けられ、今にも爪を剥がされそうになっている。
明日人ならきっとある程度撮影したら事態の深刻さに気づいて突入してくるはずだ。その時まで耐えるんだ。
一星「じゃあ、一枚目いきますよ!」
なんの躊躇もなく一星はペンチで俺の爪を剥ぐ。
灰崎「ゔあ゙っ!!」
一枚目でもう限界と思っちまう。床にポタポタと落ちていく血を見るとさらに痛みが増す。
一星「もう一本いきますねっ!」
灰崎「ゔ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」
もう嫌だ・・・早く終わってくれ・・・早く来てくれ・・・明日人。
一星「どうですか?俺の思い伝わってますか?」
灰崎「・・・あ゙あ・・・・あ゙・・・あ゙・・・」
一星「灰崎君・・・返事は?」
灰崎「あ・・・ふぁ・・・ひゃ・・・はい・・・」
一度こちらを鋭く睨んできたが、返事をした瞬間に笑顔を取り戻す。
やっぱりこいつは狂ってやがる・・・明日人・・・見てくれてるか?一星の本性を。
窓の方を振り向くと、しっくり来ない顔でこちらを除く明日人が居た。
居たのは居たけどなんなんだよあの反応は・・・この状況を見てるんならちゃんとカメラを回せ!少しは恐怖する顔を見せろ!
一星「さっきから窓を見てどうしたんですか?」
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僥姫 - はやくこい (2020年6月8日 20時) (レス) id: 979f97c8a6 (このIDを非表示/違反報告)
僥姫 - まだかな (2020年5月29日 22時) (レス) id: 54b1a44205 (このIDを非表示/違反報告)
僥姫 - やばい 面白い (2020年2月18日 22時) (レス) id: ed2fc1f432 (このIDを非表示/違反報告)
僥姫 - 続きぷりーず (2020年2月18日 22時) (レス) id: ed2fc1f432 (このIDを非表示/違反報告)
悪魔くん - 更新頑張って下さい!応援してます! (2020年1月17日 18時) (レス) id: cd7cb856b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月 | 作成日時:2019年12月22日 22時