ヒロトと灰崎の前世の物語 (ページ26)

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ルナside

今日は朝から空が赤くなるまでアレキとずっと一緒居た。

たくさんの事を話してたくさんの花冠を作って本当に幸せだった。

でも･･･そんな幸せな時間も終わってしまう。

ルナ「帰りたくない･･･」

アレキ「俺もです。」

アレキとずっと一緒に居たい。これからもずっと･･･アレキには常に私の隣に居る存在になって欲しい。

ルナ「アレキ･･･私と結婚して。」

そう言った瞬間アレキは泣き出した。すごく辛そうに、でも嬉しそうに。

アレキ「駄目ですよ･･･それは違反行為です･･･」

そんなの分かっている。身分が違う私達が結ばれてはならない。親も国民も誰もそんなことを認めてくれない。もし今日の事がばれてしまえば違反行為として人間界に落とされてしまう。

ルナ「私･･･例え人間界に落とされたとしても貴方と居られるならそれでいい！」

どこに居たとしてもアレキと一緒に居られれば私は幸せなんだ。人間界は憎しみや妬みが溢れている世界。例えそこに行くことになったとしても･･･

アレキ「ルナ･･･」

ルナ「ずっと一緒に居させて！」

するとアレキは私の両手を握りしてめて胸の高さまであげた。

アレキ「駆け落ちしよう･･･一緒に逃げよう！」

ルナ「は･･･はい！」

私の目からも涙が溢れた。今からすることはとても許されたことでは無いけれど、それでも私はアレキと何処までも逃げて見せる。