ヒロトと灰崎の前世の物語 (ページ24)

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二十四ページ24

アレキ「行きましょうか。」

ルナ「はい。」

今日初めてアレキと一緒に外に出られる。いつも決まった部屋で決まった時間でしかアレキと一緒に居ることが出来なかった。でも今日は違う。

ルナ「どこに連れてってくれるの？」

アレキ「お花畑です。ずっとルナ王女に見せたかったんです。」

以前行っていた場所だ。行くのは初めてでとてもワクワクしている。

でも、せっかく今日はお城から抜け出すことができたんだから･･･

ルナ「ねぇ･･･」

アレキ「どうしましたか？」

ルナ「今日だけ･･･今日だけルナって呼ぶのを許可します･･･」

お姉様やお母様みたいに親しい人にはそう呼んで貰っている。だからアレキにもそう呼んで欲しかった。

アレキ「わ、分かりました･･･ルナ。」

ルナ「アレキ･･･」

幸せで、嬉しくて私はアレキの腕を抱き締めた。

ルナ「大好き。」