ヒロトと灰崎の前世の物語 (ページ22)

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二十二ページ22

ルナside

アレキ「お部屋のお掃除に参りました。」

良かった！今日も来てくれた！

ルナ「いらっしゃい。」

アレキはお掃除をしながら外の世界の話を始めた。

アレキ「今日は休みの日の過ごし方についてでも話しましょうかね。」

ルナ「聞かせてちょうだい。」

こんな風に私は毎日毎日アレキの話を聞いていた。話を聞いているのが楽しくて、いつの間にか毎日それだけを楽しみにするようになっていた。

そして気づいてしまった。私はアレキの話を聞いているから幸せなんじゃない。アレキと一緒に居るから幸せなんだと言うことを。

アレキが居ない時間はとても寂しくて、夜は泣いてしまいそうになることもある。

隣にアレキが居てくれたら･･･そう考えない日はない。

アレキside

どうして僕はルナ王女と一緒に居る時がこんなにも幸せなんだろう。

最初はただ、寂しそうなその顔を変えてあげたかっただけたった。でも、今はルナ王女の笑顔が見たくてルナ王女に幸せになって欲しくて･･･でも、幸せなのはルナ王女と一緒に居る時の僕なんだ。

この思いはまさか･･･いや、そんなことがあっては駄目なんだ。そんなこと許されないんだ。だって彼女はこの世界の王女･･･身分が違いすぎる。