第二話 喧嘩 ページ3
「あんたの最近の身勝手ぶりは目に余るものがあるッス。しかも……」
「ふわぁ〜」
ったく、また子か?朝からこんなにうるせぇーのは。
おかげで録にも寝れてない。
私は今、不機嫌だ。
理由は、私の貴重な睡眠時間を邪魔されたから。
おもたい瞼を開け、時計に目をやる。
12:30
「・・・・・」
「一体何考えてるんすか。あんた自分が強くなったとでも思ってんスか……」
まぁ、朝じゃなかったが誰か止めに入ってもいいんじゃないか。
よっぽどひどい喧嘩なのか。
重い体をよろりと起こして隣の部屋に行く。
にしても、また子もやけに今日はキーキー怒鳴ってるな。
「また子ーうるさい。喧嘩ならどこか外で……」
私が部屋に入ると、似蔵がまた子の首を絞めていた。
起きてそうそう嫌なもん見せてくれるわ。
「似蔵、そこまでにしろ」
また子「うぇ、ケホッケホッ」
「また子、大丈夫か」
完全にまた子は呼吸混乱状態になり、うなずくだけで精一杯だ。
「まったくどこのガキ喧嘩だ。似蔵、お前もしていいことと悪いことくらい区別できるだろう。」
似蔵を睨む。
似蔵「おっと、そんなに殺気出さないでくれよ。元はと言うとその女が先に俺の悪口を言ったんだ」
「だったらお前も口で返せばいいもの。紅桜を使って2対1でまた子をいじめるのは卑怯だぞ」
にやついている似蔵に言い返した。
また子「A様、大丈夫ッス……」
今の似蔵に勝ち目はない。
また子にも、もう少しそういうことをわかってもらいたい。
私がまた子の背中を擦ってやると、また子もだいぶ落ち着いたようだった。
また子「すいません。A様、」
「何、また子が謝ることはない。お前が私と晋助を気遣って似蔵に何か言ったことはだいたい見当がつく。だが、いいんだ。私はアイツらが死のうが死なないが顔を合わせるつもりはない」
また子「A様……」
心配そうに顔を覗き込んでくるまた子。
すまないまた子。そういう気遣いは、逆に嫌だったりする。
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KIYO(プロフ) - アイウエオさん» ありがとうございます!大感謝です。今はまだ無理そうですが更新がんばります! (2015年11月9日 21時) (レス) id: 258f54b3b7 (このIDを非表示/違反報告)
アイウエオ - KIYOさんの作った作品はとてもおもしろいです。続きを楽しみに待っています! (2015年11月9日 21時) (レス) id: f3fcac6a99 (このIDを非表示/違反報告)
KIYO(プロフ) - 〜kaori様、紀香様へ〜この度は、私のせいでを読んでくださり、ありがとうございました。御二人とも続きを待ってくれるようで嬉しいです。最近、学校や部活の忙しさがあり、中々更新することができませんが、今後ともこの作品をよろしくお願いします。 (2015年11月1日 21時) (レス) id: 258f54b3b7 (このIDを非表示/違反報告)
紀香 - 続きを楽しみにしてます〜 (2015年11月1日 16時) (レス) id: e65e4d3f67 (このIDを非表示/違反報告)
kaori - 面白かったです。続きが気になります!! (2015年11月1日 15時) (レス) id: 3cc7ab27d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:KIYO | 作成日時:2015年9月14日 11時