私のせいで

第十三話　似蔵の気持ち(3) ページ16

さてと、一仕事するか。


俺はバイク(？あれバイクかな？でもバイクって空飛ばないよね)にまたがり、敵の船へと向かう。


人「あれはなんだ。打てー！」


フッ。そんなものがきくとでも思ったのかい。


紅桜を構え、どんどん船を切り落としていく。


似蔵「うおぉー！」


グサッ


昔、俺が紅桜を握る前。


俺はただの人切りだった。


晋助「おい、そんな小せぇもん壊して満足か」


アンタらに会って俺は変われたんだ。


その頃、人切りをして自分が満たされるわけじゃなかった。


「どうせ壊すのだろう。なんなら、一緒にどうだ？」


なら、


似蔵「壊してやるよ。何もかも」


アンタらのおかげだよ。


俺がここまでこれたのは。


刀一本で船を2せき落とし、





俺は壊す感覚を知った。





俺は壊す楽しさを覚えた。





今の俺にできることは壊す。





ただそれだけだ。





それだけで満足できる。





壊すことで俺は満たされていく。





似蔵「いけー！紅桜！」


！！？


くっ……


似蔵「こんな時に」


思い通りに動かない。


まるで自分の腕に電気が流れるようにしびれる。

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