私のせいで

第一話　鬼兵隊 ページ2

ここは高杉晋助率いる鬼兵隊＿＿



攘夷戦争以来、鬼兵隊を復活させた高杉晋助は攘夷志士の中で最も過激で最も危険な男と称されている。


そんな鬼兵隊には、


人斬り似蔵の異名をもつ岡田似蔵。
盲目ながら抜き見をせずに敵を斬る、居合いの達人。


来島また子。
鬼兵隊一の紅一点。二丁の拳銃を武器に戦う拳銃使いで、「紅い弾丸」の異名をもつ。


武市変平太。
鬼兵隊一の策略家。他の攘夷志士から「変人策略家」とも呼ばれている。
だが、コイツはただのロリコン変態ヤローだ。(私から見ればだが……)


人斬り万斎の異名をとる剣豪、河上万斎。
鬼兵隊で、私と万斎だけが「晋助」と呼び捨てをしている。鬼兵隊では私と晋助に続き三番目の剣の使い手だ。(まあ、私から見れば彼はまだまだなのだが。という言い方は良くないな。すまん、万斎)





で、私はというと……


攘夷戦争経験者であり、今鬼兵隊副総長をしている。駒井Aだ。女だが剣も拳銃もどっちもできる。晋助とはガキの頃からの仲でもある。


話が変わるが、ここ最近似蔵のやつが江戸で暴れているらしい。


おかげでもう幕府の方にも噂されているとか……


しかも昨晩、逃げの小太郎の異名をもつ、攘夷志士桂小太郎をやったとか。


桂とは幼い頃の知り合いであったため、信じがたいことだった。


だが、私はもうアイツらに合わせる顔はなかったし、これで良かったのかもしれない。


またもや話が変わるが、今日はなんだか外が騒がしい。


聞き慣れない女の声もする。


ここは、私とまた子しか女がいないため、他に女の声がすることは基本ない。


となると、侵入者か？


そうとなれば、一大事！！なのかもしれない。


私は外へと向かった。


外に向かうにつれて、女の声も大きくなる。


何やら争うような音も……


本当に侵入者らしい。


すると外からこちらを覗いている少女が一人。


チャイナ服を着た、またずいぶんと幼い子だった。


?「何？ここ」


だがな、お嬢ちゃん


「すまんが、これを見られては生かして帰すことはできぬ」


一番見られてはいけないところを見られたもんだな。


私は、少女の頭に拳銃を向けて言った。

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