【第29話】 ページ32
.
みんなに、嫌われるのはいやだ。
「 そんなに心配なら、自分の目で会って確かめたら良イ。学院まで来れるようになったんだからネ。“Aなら大丈夫” 」
魔法の言葉は私の中にストンと落ちた。
……そうだ。
せっかく来れるようになったんだ。
進まなきゃ、昔の自分と変わらないね。
『 …ありがとう。夏目くん 』
残った涙を袖で拭いて、私は立ち上がった。
_昔の自分とはもうお別れだ。
『 …夏目くんは本当にすごい魔法使いだね！』
そう夏目くんに伝えると私はそのまま屋上を後にする。夏目くんにかけられた魔法のおかげか、足取りは軽かった。
＿＿＿＿＿
Aの後ろ姿を見て夏目は笑う。
「 ボクは背中を押しただけダヨ。
…子猫ちゃんに感謝しないとネ 」
＿＿＿＿＿
屋上を出たらもう昼休みになる前だった。
気が付かないうちにあっという間に時間が過ぎていたみたい。
さっき佐賀美先生に教えてもらった、自分のクラスを覗いてみるとそれぞれご飯を食べていたりお喋りしていたり。
久々に見るみんなの顔に少し不安になったけど、自分の目でしっかり途中でいなくなったプロデューサーをみた皆の反応を確かめようと思った。
何言われても、私が悪いんだから覚悟しなきゃ。
そんな気持ちで覚悟を決めて、ドアを開けた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1662人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミラ - 更新楽しみにしてます！ (2020年3月22日 18時) (
レス) id: b8fc8df598 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷるぱい - めちゃくちゃ好きな話です…！個人的にれおくんとの絡みを楽しみにしております（笑）更新頑張ってください！ (2019年3月31日 4時) (レス) id: 7f42fd7b15 (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 流儀☆*。(プロフ) - 凄く面白いですね！それで､間違ってたら申し訳ないんですがプロデューサー科では無く『プロデュース科』ではないでしょうか？更新頑張って下さいね!! (2018年8月29日 17時) (レス) id: f88ab442e8 (このIDを非表示/違反報告)
ワカメ - とても面白いです！できれば夏目との絡みが見たいなーなんて...更新頑張って下さい！ (2018年6月4日 14時) (レス) id: c392d9b03c (このIDを非表示/違反報告)
skycolor(プロフ) - 姫宮桃李ちゃんか、仁兎なずなくんか、朔間凛月の絡みが見たいです！ (2018年5月27日 22時) (レス) id: b1bee3d1dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：篠宮仁奈 | 作成日時：2018年1月6日 10時
