113話 ページ15
あ「何が?」
花「決まってんじゃん…盗み聞きしに行こ!」
人差し指で窓をさしていたからなんの事かはすぐに分かってしまった
あ「え、だめだよ」
花「気になるんでしょ?」
「恋に悩んでいる乙女のAちゃん?」と言ってくる花菜に何も言い返せなかった
花「ほら、行くよ!」
あ「あ、ちよっ、花菜!」
花菜に手を引かれて教室を飛び出して、階段を駆け下り及川さんが居る中庭へとやってきた
花「え、距離近すぎない?」
あ「普通じゃない?」
及川さんと三つ編みの女の子は中庭の真ん中で何やら話をしていた
三つ編みの女の子はきっと1年生だ。
あ、緊張してるのがこっちにも伝わってきた…
そうだよね、告白ってとっても勇気のいることだし想いを伝えるって難しいよね
でも、少しチクッと心が痛んだのは気の所為だろうか…
及川さんが告白されている場面は見た事はあった。その時は何も思わなかったのに、今は少し嫌だなって思ってしまった
女「あ、あのっ」
及「なに?」
大きな木の影に隠れながら2人の会話を聞く事にした。
花「見て、及川さんの背中に虫がいる」
「めっちゃキモい」と花菜がそれを見て笑っているので私はバレたらどうしようという違うドキドキを感じていた
女「及川さんっ、私、及川さんが好きなんです!」
あんな風に真っ直ぐ伝えられたらいいのになぁと思いながら見ていた
三つ編みの女の子が顔を真っ赤にしながら顔を俯かせて及川さんの返事を待っていると及川さんが口を開いた
及「ありがとう…ごめんね」
女「何でですか?!私じゃ駄目ですかっ」
涙目の女の子に及川さんは優しくこう言った
及「俺ね…今、めちゃくちゃ大事にしたい子がいるんだよね」
女「告白はしたんですか?」
及「うん、したよ」
女「そ、そうなんですね…」
及「まぁでも、まだ返事は貰ってないけど…俺の事好きになって貰えるように頑張るんだ、俺」
女「そうですか…及川さんにとってとても大切な方なんですね!…でも!私のこの気持ちは変わらないです!いつも応援してます!バレー頑張って下さい!」
及川さんは「ありがとう」とその女の子に笑いかけ手を振っていた
花「あの子かわいそーに」
あ「…」
花「ま、でも仕方ないよね〜」
隣にいる私の肩をポンと叩いてこう言った
花「及川さんの本命はAだもんね〜」
あ「う、うるさい花菜」
花「あ、照れてる」
あ「照れてないし」
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もも(プロフ) - くにみんさん» 及川さん素敵ですよね!応援ありがとうございます! (2022年8月11日 22時) (レス) id: 929ea69494 (このIDを非表示/違反報告)
くにみん - おいかわさーーーんかっこいい♡次の話も楽しみにしていますね!”応援しています! (2022年8月11日 20時) (レス) @page50 id: 1aa174e0ca (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - みるくさん» ありがとうございます!頑張ります! (2022年5月16日 7時) (レス) id: 929ea69494 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - とても面白いです。この作品大好きなのでこれからも頑張ってください! (2022年5月15日 22時) (レス) @page8 id: 14f43f79f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも | 作成日時:2022年5月14日 21時