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108話 ページ10

及『何でって、そりゃAちゃんは大事な子だから』

その言葉を聞いて涙が止まらなかった



あ「バカですね、お人好しですね、アホなんですか、何なんですかっ」


及『国見ちゃんでもそこまで言わないのに』

電話越しにクスッと笑う及川さん


あ「…」


及『聞いてもいい?』

あ「嫌だって言ってもあなた聞きますよね、どうぞ」


及『さすがAちゃん。えっと、じゃあ聞くね?単刀直入に言うけど、黒尾くんとはどうなの?』



及川さんには彼氏がいることを大分前から知られていた
何せストーリーに上げまくっといたから笑



あ「…………順調です」


及『え、何その間…』

あ「…」


及川さんは、電話越しにため息をついて優しく私に言ってくれた




及『無理なら無理ってちゃんと言わなきゃダメだよ。女の子は無理しすぎると体壊しちゃうからね。』

何かこの人女慣れ感半端なくて何故か違う意味で安心できる気がした

それに、と続けた


及『こんなにもAちゃんを弱らせるなんて及川さんが奪っちゃいたいよ』

冗談のか本気なのか分からない声色に戸惑う


及『言っとくけど、本気だから』

今度は強く私に届くように伝えた


あ「…」


私が黙っていることを言い事にして次々と及川さんが話を続ける


及『今度俺たちも梟谷グループの合宿参加することになったんだ』

あ「え」

及『Aちゃんの近くで見守りたくて』

こんなこと及川さんに言わせるなんてAちゃんも罪作りな人だね〜なんて笑っている


あ「な、え、」


及『辛い時、苦しい時、寂しい時、嫌になった時、及川さんが居れば慰めたりぐらいはできるでしょ?』

あ「え、いや、その、」


及『まぁ、Aちゃんが黒尾くんのこと大好きな気持ちは分かってるし』


あ「あの、その事何ですが…」


稲荷崎の合宿がある事を伝え、友達には来なくてもいいという話をされた事を打ち明けると及川さんはそうなんだと一言だけ零した


及『まぁ別に強要はしたくないけど、春高前なんだし音駒優先っていう考えもありだと及川さんは思うけどね』

あ「…」

及『この間黒尾くん言ってたよ』

あ「え?黒が?」


及『春高前だし、Aちゃんを音駒に居させたい…何より黒尾くんがAちゃんに会いたいって苦しそうな声で俺に電話を掛けてきたんだよね』


黒…会いたいって思ってたのが私だけだと思ってた

でも、そうじゃなかった…


お互い離れていても思ってることは同じだったんだね

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設定タグ:ハイキュー , 黒尾鉄朗 , 角名倫太郎   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - マネの仕事が中途半端すぎる気がするかも、でもきゅんきゅんするので読んでて楽しい! (2022年9月11日 20時) (レス) @page7 id: 4b6b08afa8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆん | 作成日時:2021年12月31日 15時

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