ボクはキミをえらんだから…15（yu-ta）

もうすぐですね？ ページ16

そして撮影が始まった



寒い…寒すぎる

でも、Aと赤ちゃんを守る為にも俺は頑張る




その間もツアーの打合せやレコーディングと歌番組…

何かと忙しい日々が続き


あっという間にツアーが始まって



「いってらっしゃい…」



裕『お腹どう？』



「ん、まだ
予定日まであるし…ほら、まだこんなに動いてるし…大丈夫」



今日も凄い勢いでお腹に当ててる俺の手をキックしてくる



裕『なんかあったらすぐ連絡して』



臨月のAを置いて
泊まりとか…


お袋にも様子見てもらうよう頼んで
新潟、静岡は何とか乗りきった…けど、


今日から北海道



裕『もしもーし、まだ大丈夫？』



初日を終えホテルからAに連絡すると



「裕太君…うん、今日はなんかね朝からお腹が張ってて ママに泊まりに来てもらってるの…」



裕『え、それって…』



「ﾝﾌﾌｯ…まだ、まだ生まれないよ
だから安心してliveやりとげてね」



裕『そっか、ん、頑張る
Aも無理すんなよママさんに甘えて、なｯ…』



電話をきりベッドに横になると



ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ



部屋に宮田が来て



宮『露天風呂あるって言ってたじゃん
行こうよ』



こいつはホントタイミング良いんだ



裕『行くか』



露天風呂だけあって
たくさんの親子連れが…


ホンとは気持ちく泳ぎたいくらいなんだけど、さすがにどこから漏れるかわからないから、裕太の裕太はちゃんと隠して宮田とお湯に浸かって…ん、なんだこれ？


プカプカ浮いてる物が……



これって……



その浮遊物のきた方向を見ると…

俺達と同い年位のパパさんが、美緒より少し小さい？位の赤ちゃん抱っこして風呂に浸かってて

タオルで顔撫でられ大泣きして暴れてるんだ



宮『ん、なんだこれｯ…』



その浮遊物を見た宮田がデッカイ声出すもんだからそのパパさんがこっち見て



『あ、すみませんｯ…』



慌てて立ちあがりこっち来て
持ってたタオルでその浮遊物くるんで
なんども頭下げてんだ


すると俺に気がついて




『あ、』



裕『シーｯ…』



『あ、すみませんでした…』



裕『いえいえ、全然大丈夫ですよ』



パパさん赤ちゃん抱いてタオルぶら下げながら



『もうすぐですね？』



俺達の子供の事言ってくれてるんだ



裕『大変ですか？』



『大変です…でもそれ以上に可愛いから』



俺ももうすぐ親になるんだ…

たくさん不安はあるけど
やっぱり早く会いたい


そしてA、一人にしてごめん

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