岩泉一 ＊ 手のかかる彼女 甘々 ページ44
･
岩泉｢……チッ｣
俺の彼女はモテる。 とにかくモテる。
少しでも目を離せば絡まれてる。
(……ナンパの意味でな)
今だって。
男子生徒｢お願い！ 今日だけでもいいから俺とお茶しよう！｣
｢え……でも、｣
コイツは上履きの色からして二年。
で、Aにとっては一つ上の先輩となる。
二つ年下の、しかも初対面に弱い彼女にとって恐怖以外の何物でもなかった。
手のかかる彼女だ……
岩泉｢おい｣
男子生徒｢あ？ ……ひっ、岩泉先輩！？｣
どうやら俺を知っているらしい。 俺はお前を知らないが。
岩泉｢そいつは俺を待ってたんだ。
……なんか文句あるか？｣
思いっきり睨んでやる。 ……ガキだな、俺。
男子生徒｢っ……すいませんでしたっ｣
｢あ、の……はじめ先輩？｣
岩泉｢なんだ｣
｢ありがとう、ございます｣ ふわっと、笑う。
……この笑顔にアイツらは惚れるんだよ。
あー、クソ……すげー悔しい。
岩泉｢お前、この前俺が誘いの回避法を教えたろ？｣
｢えっと、いざ初対面の人を前にしたら、全部飛んじゃって……｣
岩泉｢…………はぁ｣ まったく…………
｢まぁ、でも……もう回避するのやめました｣
岩泉｢…………は？｣
やめた……？ んなこと、俺が許さねぇよ……？
｢だって、もし私が話しかけられても……
はじめが助けてくれるでしょう……？｣
へへっ、と頬を色付かせて呟いた。
岩泉｢………………っ｣
くっそ、ここが学校じゃなかったら迷わず抱きしめてるわっ……！
俺の手はさ迷っていた。
それに、コイツあまり呼び捨てで呼ばねぇのに……！ さらにダメージを受けた俺。
岩泉｢ほんと、手のかかる彼女だわ……｣
｢？｣
岩泉｢こっちこい｣
俺は階段の踊り場にAを引き寄せ、抱きしめた。
岩泉｢もう我慢できねぇ……すげーキスしてぇ｣
｢……っ！？｣
岩泉｢A……｣
｢ん、いいよ…………｣
コイツ……狙ってるとしか思えねぇ。
｢ん……ちゅっ、……んぅっ｣
岩泉｢…………は、｣
我慢してた為に、荒っぽいキスになった。
｢はじ、め……はげしっ……｣
岩泉｢んっ…………はぁ、やべ……｣
ヤバい……Aがクソ可愛い。
岩泉｢…………好きだ｣
｢ふふっ、うん、私も｣ ……ここは学校。
そう何度も念じながら、最後に軽く触れるだけのキスをした。
ーーーー
うるあぁ……！ 甘々だぁっ！？←
菅原孝支 ＊ どうしようもなく〈ホワイトデー〉切な甘め→←2
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ハイキュー大好き - もう、キュンっときました。最高です (2021年10月24日 8時) (
レス) @page4 id: 498b17793e (このIDを非表示/違反報告)
ゆみぃ - すんごい感動しました，， (2018年12月3日 23時) (レス) id: 92f9033d7e (このIDを非表示/違反報告)
makyu(プロフ) - mtさん» ありがとうございます！ これからも応援よろしくおねがいします！！ (2015年5月1日 21時) (レス) id: 688eef3279 (このIDを非表示/違反報告)
mt - めっちゃキュンキュンします。これからも、楽しみです。 (2015年4月25日 9時) (レス) id: 23b4b69b08 (このIDを非表示/違反報告)
makyu(プロフ) - ひだえりさん» 楽しみにしてくれているという言葉に励まされますっ！ 他のキャラを間に挟むと思いますが……書くかもしれません^^ (2015年3月5日 23時) (レス) id: 688eef3279 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：makyu | 作成日時：2014年9月21日 22時
