戦姫の日常 (ページ43)

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菅原入隊時５ページ43

出水ｓｉｄｅ

(…なんてこともあったな。)

今思えばすっごく懐かしい思い出だけど。

『……んぱい。出水先輩！』

出水「うお！？」

『どうしました？ぼーっとして。』

出水「いや、なんでもねーよ。…ってか、なんだその膝に乗ってるやつ。」

茶色いモフモフとしたでかい毛玉……いや違う、よく見たら猫だ。

『さっきそこの茂みにいたんですよ。』

菅原が持ち上げて俺のほうへ向けた。

………なんか、この猫。

『この猫、太刀川さんに似てません？』

出水「今、俺もそう思った。」

猫「うな～う」(イケボ)

「『うわ。声低っ。』」

心なしか、あごの模様が髭に見えてきた。

すると、「うな」って鳴いてもぞもぞ動き出した。

『あれ、もう帰る？』

そのまま地面に下してやると、ぴゅーっとどこかへ行ってしまった。

『レポートから逃げる太刀川さんみたいですね。』

出水「ぶっｗｗｗｗ」

くそｗｗこいつｗｗ

あー腹痛えｗｗ

出水「あー、笑った笑った。」

『そこまでツボりましたか？』

出水「おめー、誰のせいだと。」

まぁ、いいや。

出水「んじゃあ、そろそろ帰りますか。」

『そうですね。明日も早いですし。』

そう言って立ち上がって、俺らは公園を出た。

― ― ― ― ― ―

～一方～

加古「ねえ暁葉ちゃん。」

暁葉「何ですか？加古さん。」

加古「あの二人、付き合っていないのよね？」

暁葉「はい。師匠とAちゃんは付き合ってないですよ。」

月見「ふふ。仲いいわねぇ。」

暁葉(あれ？師匠とAちゃんが、アイスで関節キスしたのはスルーですか？)

(↑物陰から見守る温泉街に来た月見さんと暁葉ちゃんと、それに付いてきた加古さん)