[ハイキュー]同級生程……[松川一静]

同級生程、同じ気持ちの人はいない ページ23

Side Matukawa





「身を引いてください」




教室まで来ると不意に聞こえた声







多分アイツだろう






そして聞こえた声






それは俺が最も聴きたい声で






最も聞きたかった答えで






『松川くんが好きだから』







脳内に彼女の声が響く





俺はいてもたってもいられず






『ま、松川くん……？』






中に入った







「なぁ、美咲」





名前を呼ばれた彼女は少し怯える






「……こいつ、俺のだから」






「俺の女、勝手に傷付けんな」





銀城の肩を抱いて美咲に告げると頬を紅くして出て行った






『え……ま、松川くん……？』





「……ごめん、立ち聞きしてた」





そう告げると彼女はぶわっと顔を紅くする





「可愛い………俺も好きだ」





『？！ほ、本当…？』





顔を上げ真っ直ぐと俺を見詰める





その証拠とでも言わんばかりに触れるだけの口付けをする






「俺も、お前が好き」






「……付き合ってくれませんか？」




彼女に手を差し出す





彼女はその手を取り






『…はいっ』





笑顔を向けた






同級生程、同じ気持ちの人はいない

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