圧倒的想定外な未来【梟谷】【稲荷崎】

32話 ページ32

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それから侑と２人で教室へ戻る道を歩く




　


「部活は？」


侑「今日は体育館ん点検やから休みや」


「そうなんだ」


侑「いつ東京行くん？てかインハイ来てくれへんの？」


「来週の半ばくらいから。あっちと夏休み始まる日がズレてんの」


侑「ほぉん、前ん学校んやつらと会うん？」


「うん、会う予定」


侑「ま、楽しんでき。俺らん試合見れへんかったこと後悔すなよ」


「しません」


侑「そこはする言うとこやろが！」


「てかポジションどこなの？」


侑「セッターや」


「へぇ。凄いじゃん」


侑「セッター何やるか分かっとるん？」


「アレでしょ、アタック打つ人にボール投げる人」


侑「その程度かいな」


「流石にそんな深くは知らない」









治「お、戻ってきたな」


侑「あぁ！サム！お前どこ行っとったねん！！もう終わったわ！」


治「おーおー、知っとるで。よかったやん。やっと名前呼んでもろて」


侑「何がや！！聞いとったならはよ来いやアホ！！」


治「お前らん空気邪魔出来るわけあらへんやろ。兄ちゃんの気持ち考えや」


「は？治聞いてたの？！てか何度も言ってるけど私がお姉ちゃんですから」


侑「ちゃう！俺が兄ちゃんや！！」


治「何言うてんの？俺が兄ちゃんに決まっとるやろ」


「はぁ？誕生日は私が先ですけど？！私がお姉ちゃんです！」


侑「俺や！」


治「俺に決まっとるやろが！クソツム！！」


「いやいや、私に決まってんでしょ」









角「またやってるよ」


銀「こいつらも飽きへんな。北さん呼ぶ？」


角「いや、まぁ大丈夫じゃない？」









　
　
　


３人でゼェハァ言いながら言い争いをしてたらバカらしくなってきた





治「もう俺ら三つ子でええやん」


「確かに、なんかアホらしくなってきた」


侑「あかん！Aは妹や！」


「もういいよ、それで」


治「お、じゃーやっぱし俺が兄ちゃんやな」


「はぁ？三つ子って言ったじゃん！」


治「妹でええ言うたのAやん」


侑「ほな俺らが兄ちゃんやな〜」


「〜〜やっぱよくない！私がお姉ちゃん！！」


侑「せやから俺らが兄ちゃん！！」


治「せやせや。俺ら誕生日×２やもん」


「数学出来ないくせに何言ってんの？！しかもその謎理論なに？！」


治「２倍は２倍やろが」


「だからそれなんなの」




　
　
　
また振り出しに戻り言い争いながら家に帰った


　

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