かいじゅうくん . [うらたぬき]

２２ひきめ ページ25

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無事宿泊研修も終わり、はや2ヶ月ほど。


.....浦田くん、めちゃくちゃクラスに馴染んでます。
いや、あの、嬉しいんです。
クラスに馴染むのはいい事なんですけど。








「渉！今度映画行こうよ！」

「カフェとか行ったりしないの？」





すっごく女子にモテモテなんです。


1番最初に仲良くなったのは私なのに。と、勝手に対抗心を燃やしてしまう。





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「...映画もカフェも興味無い」

浦田くんはそう言ってキッパリ断ると、女子は残念そうな声を出す。

何故かそんな所が女子にとっては良いそうで、「ツンデレ男子」だとか「クール系」だとか、変な名前が付けられている。









...浦田くんは、そんなんじゃないのに。




普通の優しい男の子だよ。ちょっと不器用なだけで。






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ムスッとした顔で浦田くんを見つめると、近くに寄ってくる彼。




「A。何してんの」

「別に何もしてないですけど？」

「.....怒ってる？」

「怒ってない」



プイッとそっぽを向く。







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「...放課後、一緒に映画館とカフェ、行こう」






なんて優しい声で言うもんだから、思わず頬が緩む。




「うん！行く！」









仲良さそうに肩を並べる2人。









今日も私、かいじゅうくんにメロメロです









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end.

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