16ひきめ ページ19
..............
「A...好き」
「え、う、う、浦田くん!!??」
こ、これって壁ドン!?
やばい、こんな事されたら恥ずかしくて死んじゃう!!
顔の横に置かれた両手により、逃げ道が封じられる。そして、だんだんと近付いてくる整った顔。
「ちょ、待って浦田くん!!私は涼太くんが好きなの...!!」
「...は?」
ピタッと止まる動き。
そしてその声は、怒っているようにも感じた。
「...そっか.......なら」
「っ」
「俺のこと、好きにさせるから覚悟しろ。」
.
ピピピッピピピッ
「うりゃたく...........はっ!」
ガバッと起き上がると、そこにあるのはいつも通りの私の部屋。
ゆ、夢か...。
「私どんなこと考えてんのよ...」
両手を頬にあて気持ちを落ち着かせる。
夢だったはずなのに、体温が上がっていた。
「...はぁ。準備しよ...。」
ベットから降りて、机の上にあったスマホを開く。
今は...8時25分。うんうん。
...うん?
8時25分...?
「寝坊だぁぁぁぁあぁぁ!!!!!」
慌ただしく階段を下り、豪速球で学校へ行く準備をした。
────
ガララ
「ごめんなさい!!寝坊しました!!」
教室の扉を勢いよく開けると、みんなの視線が私に向けられる。
「柏木〜寝坊か〜。...あ、寝癖ついてるぞ」
授業を担当している先生にそう言われ、慌てて頭を抑える。
「はははっ。うける!」
「かわい〜A〜」
「寝坊とか面白すぎだろ〜」
は、恥ずかしい...!!!
みんなから笑われ、顔に熱が帯びる。
もう、これ一生分の恥だよ!!
「まぁいい、席につけ〜」
「はい...」
未だに頭を抑えながらしぶしぶと席につく。
「...寝坊したの」
「えっ、あっ、うん...。」
朝から浦田くんに話しかけられ、今日の夢のことを思い出す。
あ〜もう!!頭から消えて!!私の夢妄想!!
「寝癖、そこまで目立たないから頭隠すのやめなよ」
なんて指摘をする浦田くん。
...本当に目立ってないのかな。
少し気にしながらも、手をどける。
「...ぷっ」
「え」
きっと不本意で漏れてしまった笑みを、私は聞き逃さなかった。
「やっぱり目立ってるんでしょ!?...いや浦田くん笑いすぎだよ!」
「...いや...ぷっ...。目立ってない...。あんまり。」
「あんまりってどういうこと!?」
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みう - on…登場人物と私の名前が同じぃ…w (2019年1月5日 0時) (レス) id: 3a7b075e71 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - めいさん» コメントありがとうございます!!<(_ _*)>少しリアルが忙しく、更新が出来ていませんでした!申し訳ないです...!!また愛読していただければ嬉しいです!!ありがとうございます!!!( ; _ ; ) (2019年1月2日 15時) (レス) id: 58efbb325b (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - miimiさん» コメントありがとうございます!!<(_ _*)>本当に中途半端な作品ですよね...申し訳ないです。応援ありがとうございます!!次は頑張って書きます! (2019年1月2日 15時) (レス) id: 58efbb325b (このIDを非表示/違反報告)
めい - もう更新してくれないのかな?って思ってたけど、やっと続きが見れて嬉しかったです!!うらたんのお話書いてくれてありがとうございました!! 新しい作品も読みに行きますね!! (2018年12月27日 15時) (レス) id: 253b252723 (このIDを非表示/違反報告)
miimi(プロフ) - すごく良かったです!けど…、続きも見たいような気がしちゃう自分もいて…笑 次の作品も頑張ってください! (2018年12月25日 13時) (レス) id: 0e1db8311b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:咲良 | 作成日時:2018年9月8日 9時