# Side Story 〜 Valentine Day 〜 A side ページ10
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「 うーん …… 」
「 なーに 怖い顔してんだよ
眉間に皺寄ってんぞ 〜 ?」
不意に うらたさん から声をかけられて我に返る 。
「 え 、そんな顔してました ?」
「 おー 、してたしてた 」
知らない間に 自分はそんな顔をしてたのか と他人事のように思う 。
「 そういえば 、うらたさん
Aから 何かもらいました?」
「 ん ?さっき マカロンもらったけど 」
「 そうですか 」
うらたさん の返答に 俺は 更に落ち込んだ 。
俺が落ち込んでるのも 全部 、俺の前で 楽しそうに
Eveくん とSouくん にマカロンを渡しながら
談笑しているAが原因だ 。
Aは今朝から ずっと ああやって 、
今日 来てるメンバーに自分で作ってきたマカロンを
配っているのだが 、俺は完全にスルーされ続けている 。
「 あいつにも 何か理由あるんじゃねぇか ?」
俺の視線に気づいてか うらたさん は
そんな言葉を残して去っていった 。
何か理由 …… 。
うらたさん の言葉の意味を 探すけど 、
何も思い当たる節はない 。
でもよく考えてみれば これは 当然の話なのかもしれない 。
だって 俺は Aの恋人でもなんでもないんだから 。
ただ少し仲のいい友達として 毎年 貰えてただけ 。
きっと もう嫌われてしまったんだ 。
でも自分は Aにとっての “ 特別 ” だって 心のどこかで自負してたところがあったのかもしれない 。
そんなふうに考えながら歩いていると
、
キョロキョロと周りを探しながら歩くAの姿を見つけた 。
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さく - 更新止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2019年7月17日 14時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あさひな | 作成日時:2019年1月30日 21時