きらいの反対？（青） (ページ25)

今日:20 hit、昨日:2 hit、合計:109,395 hit

知らなかった。ページ25

月曜日のお昼の事だった。

章大君が突然

「俺 Aと付き合ってんねん。他の男ら絶対Aにちょっかい出さんといてや。

Aは俺のやからな。手出したら許さへんで。」

『ちょっと．．．』焦る私。

【お前大丈夫か？そんなん言うといてAに振られたら可哀想すぎるぞ。

Aも嫌いになったら気にせんと振ったったらええぞ。Aの自由にせえよ。】

って村上部長が笑った。

『いいなぁA先輩。安田さんにこんなに思われて。愛されてますね。』ってまどかちゃん

その向こうに微妙な表情のさやかちゃんが見えた。

「ヤスって男らしいやろ。あいつらしい守り方やな。」大倉君が言った。

『えっ？どういう事？』

「これでさやかちゃんの好き好き攻撃も撃沈やろ。みんなの監視下に置かれるし。

Aの不安を察したんやろ。

あいつAの事ずっと好きやってん。でもAは亮ちゃんや俺とはご飯行くのに

何回かあいつの誘い断わってるやろ？」

『誘われたことあったかな？』

「可哀想すぎるわ。お前毎日お弁当作ってくるやろ。あれ見てヤスは毎日自分のために

ちゃんとお弁当が作れるしっかりした子がええ。男好きそうな軽い女より、

付き合うならああいう事が普通にできる子がええねん。って何回も聞かされたわ。

これでヤスも報われるわ。でもなたまには俺にもヤスを貸せよ。」

知らなかった。そんな風に思っていてくれてたなんて。