【銀魂】 貴方を救いに此処まで来ました｡第二章

77、やるしかない ページ35

貴「死んでも戻れない…？そんなことが、どうし「試したんだ」


「何度も何度も」


それが、自身で試したのか蓮で試したのかは聞かなかった。聞けない。この男がいかに危険かどうか教えてくれる。

私のあの映像を持っているということはおそらく元自衛隊。もしくは、あの時の紛争地帯の軍人関係者のはず。


私は軍医だった。


貴「もういい。もうだいたいわかったから。ゲームを始めよ。アンタと私、どっちが死ぬかってことなんでしょ」



蓮司「僕たちはね、この世界のどこかに存在する物語のあらすじのうえじゃないと死ねないんだと思う。

この物語は随分陳腐で奇怪だよね。エイリアンがいて、地球はまだ発展途上。すぐに物語の中だって分かった。

君は知らないかもしれないけれど、物語のうえじゃなきゃ傷もつかない。年もとれない。」



貴「私は…………この物語の主人公を知ってる。」


蓮司「それは、思った以上の収穫だな。こんなバカげた配信をしているのはそいつに見てもらうためだから。それはなにより」




男は指をパチンと鳴らして黒服を殺した。
一斉にバタバタと血を流して倒れたせいで状況が全く読めない。


貴「なにをっ…！」



蓮司「配信は終わりだ。君とメインキャラクターだけで決着をつけよう。」





無線はずっとつながったままなんだろう？蓮司はにっこりと笑って私を指さす。



蓮司「バァン！」


貴「ヒッ」


怖い。私たちを全方位から囲んでいた黒服を一斉に殺し、無線機の存在も分かった上で私を招き入れている。この男の正体は分かっているようなものなのに、姿がつかめていない。


蓮司「このタワーの最上階に蓮はいる。そこまでにいくつかの挑戦と代償が置かれている。

挑戦を受けなければ代償を払ってもらう。








貴「わかった。佐々木さん聴いた？蓮は最上階！人質の場所はまだ分からないけど」





蓮司「ヘリなんて、打ち落とされたらお仕舞いだよ？」



貴「佐々木さん、ヘリはダメだ！打ち落とされちゃう」


異「戦艦ですか………、本庁にならありますよ」




蓮司「爆弾を屋上には仕掛けてる。留まったら息子ごと逝くかもしれないね」



貴「クソッ、本当に嫌な人だ。私が下から最上階まで行きます。」


異「了解。こちらは外側から支援します。」



不愉快だけど、このジジイに従うしかないと分かり、爪先を向ける。すると満面の笑みを浮かべるのが気持ち悪い。



貴「挑戦で。」










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