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32の作戦 ページ32

1人でいるより、少し安心感がある。私も第三体育館へ入った。


秘密の特訓みたいなものは雰囲気がすごく大好きだ。









 
「あ。A。」


「ん?」


「俺の言ったこと、覚えてる?」









 
こういう時、黒尾鉄朗という人物は良い性格をしているなと思う。









 
兄の言ったこと、というのは、“キレるなら夜にしてー。”というものだ。もちろん覚えている。









だから、皆の練習の邪魔になるのは申し訳ない。


私は片手ではバレーボールを持てないので、両手で持つ。









なぜかリエーフ君と木兎君は互いに手を合わせ、怯えていた。


日向君は頭にハテナマークを浮かべる。


赤葦君と月島君は何かと察して、少し離れる。








そして、兄ちゃんは余裕そうだ。


数メートル先にいる兄に向かって、









 
「ああああああもう!!ムカつく!!」









 
と、叫んでボールを勢いよくぶん投げる。









 
「うおっ!?」









 
しかしギリギリで回避をする。









 
「そのまま顔面で受け止めればよかったのに。」


「なんでだよ!?」









 
しかし、久しぶりにボールを投げたので少しスカッとした。


兄には申し訳ない……とは思わないが、皆には迷惑をかけてしまった。








せっかくさっきまで練習をしていたのだ。1回ストレス発散しただけで十分である。









 
「じゃあ私はそろそろかえっ________」









 
最後まで言おうとし、扉の前まで来たところだった。









 
「えっ!?もう帰っちゃうんですか…。」


「…。」









 
あまり身長差のない日向君から腕を軽く引っ張られる。


そして、キラッとした瞳が私に語りかけてくる。









 
「う、うん。皆の邪魔になるからね。」


「そ、そんな!?おれはもっとAさんといたいです!」









 
どうしよう心臓が痛い助けて。

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つーぼ - 最高っす (2020年8月11日 20時) (レス) id: f4d4b73c32 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - _柘榴石_さん» ありがとうございます。頑張ってきます! (2020年2月14日 5時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
_柘榴石_(プロフ) - 無理せず自然体で頑張ってくださいね。更新待ってます! (2020年2月12日 20時) (レス) id: 1e4618e274 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - れん。さん» ありがとうございます!!時間があるときに更新します。頑張ります! (2020年1月30日 16時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
れん。(プロフ) - 合格おめでとうございます!いつも楽しく見てます。更新頑張ってください (2020年1月29日 12時) (レス) id: 18f6533485 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ノン | 作成日時:2020年1月12日 21時

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