見えるから見ないだけ Ⅲ【呪術廻戦】 (ページ31)

今日:14 hit、昨日:1 hit、合計:79,399 hit

・ページ31

「私が高専で学び気づいたことは、呪術師はクソということです」

堂々と言ってのけた七海に悠仁がポカンとしている
凄く良いことを言いそうな空気だったのもあり、やっぱり違和感がある

「そして一般企業で働き気づいたことは、労働はクソということです」

「そうなの？」

彼なりの持論なのだろう
そして、七海が言うと真実味がある
同じ台詞を悟が言っても誰も信じないだろう

言っていることは暗いが、らしいっちゃらしい
言いたいことも分かる気がする

「虎杖君、私と五条さんが同じ考えとは思わないでください。私はこの人を信用しているし信頼している。でも尊敬はしてません」

「あ゛ぁ゛ん？」

「上のやり口は嫌いですが、私はあくまで規定側です」

悟が上げて落とされてキレている
悠仁にキメ顔を向けていたのでなおさらだったのかもしれないが
それにしても、
……鞍久がのほほんとしているのは何故だろう

「要するに、私もアナタを術師として認めていない。宿儺という爆弾を抱えていても己は有用であると、そう示すことに尽力してください」

七海の表情に変化はない
多分はじめからそこまで興味がないのだろう

鞍久はニコニコしているが

そんなわけで、この３人での任務が始まった