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『今日はオムライス〜』
「この前食べたいって言っとったやろ?」
『そう、この前も食べたかったし、丁度今日も食べたいって思ってたんだよね。』
「あ、ほんま?」
『うん。
しかもデミグラスソースのオムライス。
侑のデミグラスソース美味しすぎるからダメなの。』
「ダメなんか笑」
『ダメダメ、もう食べすぎちゃう。
でも、本当嬉しい〜』
「そりゃあよかったわ。」
『私達、以心伝心したね。』
「大袈裟やな笑」
と、夕飯を食べながら何気ない会話をする。
話はしつつも、脳の片隅ではどーしてもあの紙袋が気になって仕方がない。
お風呂から上がった後、Aが紙袋から出して箱だけ冷蔵庫に入れていたので、冷やさないといけない物。
あの箱の形からしてきっと洋菓子?
シュークリーム?ケーキ?プリン?
一体なんだ。
『侑のオムライスもだけどさ、作るの全部本当好き。
お店開けるよ。』
「え、もう酔った?」
『ワイン一口で酔うわけないじゃん笑
本気で言ってるの、治の隣にオムライス屋さん開こーよ。』
「絶対そりゃあかんやろ。
超人気過ぎて行列できて近所迷惑や。」
『開いた後の心配笑
しかも超人気になるのは絶対なのね笑笑』
「当たり前や!笑」
今日は俺が休みだったので、俺が家事担当。
オムライスとAが好きなコーンスープ、それとサラダを作った。
同棲する前まで、料理というものに興味なんてなく、
料理=面倒臭い、疲れる。
という方程式が出来上がっていた。
だから治の選んだ道にも、なんでその道なんやろ。とつくづく思っていた。
しかし、Aと同棲してからは、アイツがなぜこの道を選んだか分かった気がする。
自分一生懸命作った物を、笑顔で美味しい言ってくれることが最高に嬉しい。
全ての疲れるが吹き飛ぶほどだ。
どの料理を作っても、Aは美味しそうに食べてくれる。
「今日はご機嫌さんやな。」
『そう?』
「おん、帰ってきてからずっとニコニコしとるで。」
『え、全然そんなつもりない。』
「幸せそうやで。」
『“そう”じゃなくて、幸せなんだよ。』
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お と め。(プロフ) - ぅゅ??さん» 気にいただけたようで本当よかったです!私も書いてて楽しかったです💕 素敵なリクエストありがとうございました! (2022年9月26日 21時) (レス) id: bb9c0f9b31 (このIDを非表示/違反報告)
お と め。(プロフ) - りんごさん» そう言っていただけるととても嬉しいです!!書いた甲斐がありました!!りんごさん!リクエスト今書いている最中なので、もう少し待っていただけると嬉しいです🥺 (2022年9月26日 21時) (レス) id: bb9c0f9b31 (このIDを非表示/違反報告)
お と め。(プロフ) - りんごみずさん» お返事遅くなってすみません💦 そう言ってもらえてよかったです!リクエストありがとうございました! (2022年9月26日 21時) (レス) id: bb9c0f9b31 (このIDを非表示/違反報告)
ぅゅ??(プロフ) - めちゃくちゃいいお話😍 (2022年9月26日 7時) (レス) id: c89b33c6d3 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 休日の話読まさせてもらいました!!ほんとに最高です!!次回も楽しみにしてます! (2022年9月24日 20時) (レス) @page20 id: 28c5113cae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お と め。 | 作成日時:2022年2月26日 17時