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夕飯も食べ終え、ソファーでバレーの動画見たりしているとあっという間に22時になっている。
『はい、開けていいよ。』
と、冷蔵庫から取り出し俺に例の箱を渡した。
箱を開けると中には様々な色のマカロン。
「これって…」
『侑が食べたかっていたマカロン。
この前さ、テレビでここ見た時、マカロン気になってたでしょ。
たがら今日仕事帰りにお店の前通りかかったから、買ってきたの。』
Aはテーブルに淹れたてのコーヒーを置き、俺の隣に座った。
『侑。』
「なん?」
『今日は何の日でしょーう。』
「え…?」
忘れもしない、今日は結婚して丁度一年、結婚記念日。
Aが宮の姓になって一年目だ。
記念日とかすぐ忘れる彼女が、覚えていたなんて。
別に忘れても高校の頃から付き合っているため、悲しさや、怒りはない。
記念日より大切な思い出とかあるから。
だから記念日の今日は、この前Aに似合いそうなネックレスを見つけたため、寝る前に渡そうと思っていた。
が、まさか先越されるとは…
「今日は、結婚して一年目やな。」
『え?』
「え?」
『……。
そう…だった…』
「はっ!?」
勢いよく立ち上がる。
待て待て、待てよ。
「何!?Aが思う今日は何の日なん!?」
『いや…、
いや、私も知ってたよ!』
「嘘丸出しやん!
なぁ本当は何!?」
『な、なーんでしょ。』
さ、マカロン食べよ。
と言って話を逸らし、コーヒーと共に持ってきた小皿にマカロンを並べる。
キラキラ輝くマカロン。
その反対と共に俺の心はモヤモヤだった。
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「本当はなんの日やと思いよったん?」
『…言わなきゃダメ?』
「そりゃあ気になるわ。」
『…。
別に何の日でもないの。』
「どういうこと?」
『ただ単に侑、来週から遠征だから。
頑張ってほしいなぁって思って買ってきたんだよ。』
「A…。」
『だからね、今日は何の日でしょうって聞いて、
侑がえ、なになに。なんて思ってる中、私は悲しむフリして。
実は何でもないよって言いたかったんだけど。
まさかの今日、結婚記念日。』
「おい、俺を陥れようとしとったんか。」
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お と め。(プロフ) - ぅゅ??さん» 気にいただけたようで本当よかったです!私も書いてて楽しかったです💕 素敵なリクエストありがとうございました! (2022年9月26日 21時) (レス) id: bb9c0f9b31 (このIDを非表示/違反報告)
お と め。(プロフ) - りんごさん» そう言っていただけるととても嬉しいです!!書いた甲斐がありました!!りんごさん!リクエスト今書いている最中なので、もう少し待っていただけると嬉しいです🥺 (2022年9月26日 21時) (レス) id: bb9c0f9b31 (このIDを非表示/違反報告)
お と め。(プロフ) - りんごみずさん» お返事遅くなってすみません💦 そう言ってもらえてよかったです!リクエストありがとうございました! (2022年9月26日 21時) (レス) id: bb9c0f9b31 (このIDを非表示/違反報告)
ぅゅ??(プロフ) - めちゃくちゃいいお話😍 (2022年9月26日 7時) (レス) id: c89b33c6d3 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 休日の話読まさせてもらいました!!ほんとに最高です!!次回も楽しみにしてます! (2022年9月24日 20時) (レス) @page20 id: 28c5113cae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お と め。 | 作成日時:2022年2月26日 17時