明日はきっと虹が見えるよ＿秘密から始まる物語＿

#8帰りはスタバに行こう☆ ページ10

撮影が終わり、モデルルームで着替えて事務所を出ると

結ちゃんが出口で壁によし掛かってスマホを操作していた。

そして時々周りを見渡している

誰か待ってるのかな？

普段の私なら迷惑かけないようにそっと帰ったと思うけど

今日はテンション上がりっぱなし。

私は興味本意で話しかけてみた

「ねぇ、誰か待ってるの？」

結ちゃんが驚いたようにこちらを見た

「もしかして彼氏？」とニヤニヤしながら結ちゃんを見ると

結ちゃんが肩を震わせていた

、、、まずかったかな。

「ゆ、結ちゃんごめ、、」

「ブッ、アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

結ちゃんは吹き出して爆笑。

私の方を指さして笑ってる

何か言いたいらしいけど笑いすぎて喋れないみたい

え、、、？

何が起きたのかわからない私をみて結ちゃんは笑いながら話してくれた

「っ、彩ちゃんのこと待ってたんだよ、っアハハっ」

と言ってまた笑い始める結ちゃん。

そんなに面白い？

ちょっと不思議だったけど怒ってなかったことに安心した

そしてやっと笑いが収まった結ちゃんがスマホの画面をこちらに向けた

「ねぇ、スタバ行こう！

みてこれ、可愛くない？」

結ちゃんが見せてきたのは白いクリームにキャラメルソースをかけたフラペチーノ。

すっごい可愛いし美味しそう、、、！

ママに初撮影のお祝いに貰った1万円を見せて言った

「行こう！」

「ブッ、、、アハハっ」

結ちゃんが再び笑い始めた

そんなにおかしいかなぁ？

1万円をお財布に入れて結ちゃんの笑いが収まるのを待った



結局ついたのは10分後

結ちゃんそんなにツボ浅かったんだ

無意味に笑ってしまった

と。その時

「お、あーやじゃん。

って隣にいるの友達！？めちゃかわ、、、」

スタバの中から若武の声が聞こえたと思ったら

「若武うるせー」

スタバの奥の方から上杉君の声も聞こえた


まさか、、、

恐る恐るスタバの奥の方の席を見ると

「あーやもスタバ好きなの？今度一緒に行こ！」

翼の満面の笑み。そして黒木君と小塚くんが翼を睨む

そして隣でのほほーんと忍がクリームをすくっていた



、、、うそでしょ。

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