蝉の声 ページ1
ねぇねぇ、お日様の光がが気持ちいいね
ねぇねぇ、向日葵が嬉しそうに咲いてるね
ねぇねぇ、蝉が気持ちよさそうに鳴いてるね
もう、来ない
もう、気持ちよく鳴くことが出来ない
好奇心旺盛な一人の少女
私、夏が好きなんだ
だって海はきらきら、お日様さんさん、お花ひらひら
みんな嬉しそうだもんね
それを見てると私は嬉しくなるんだ
苦しいくらいに
嬉しくなるんだ
だってもう見ることが出来ない夏だもん
きっとこれが最後
私の四季が止まったのはね
夏なんだよ
綺麗なお日様を浴びながらね
飛んだんだよ
落ちちゃったけどね
けど、なんかよかったなーって感じがするんだ
だってね、こっちでいる方が落ち着くし
気持ちいいんだ
あなたはどうおもう？
私はここが大好きだよ
ずっとここと一緒なんだよ
季節は過ぎ去ってしまうけど
もう私は過ぎ去らないんだ
ずっとここと一緒で
ずっと私と一緒なんだよ
私はそれが嬉しくて仕方ないんだ
心からそうやって思えることがね
嬉しくて仕方ないんだ
だからこそとっても苦しいんだよ
ぎゅーっと絞め殺されるくらいに
しんどいんだけど
それでいいんだ
私はそれでよかった
もう流れることのない私でいいんだ
あなたは過ぎ行くね
でもちょっと…
羨ましいな
でもね、もう戻れないから
私は
ここでずっと変わらずにいるんだよ
ずっと私でいるんだ
過ぎ行くことのない体と
場所で
いるんだ
…いなきゃならないんだ
ありがとう
ここまで聞いてくれて
さようなら
そしてまた会おうね
ばいばい
このお話の隠された意味がわかった人は
コメントしてくれると嬉しいです＿
続く
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作者名：虎華丸28号 | 作成日時：2017年3月17日 1時
