122話 秘密と嘘 ページ28
まずい。
まずい。
聞かれた。
知られたくない事を知られた。
どうする。
どうするッ！
皆は何を思う？
どう思う？
ッ!!!!
ｽｩ
ﾌｰ
『………』
焦りを見せていた顔が
無表情に変わる
J｢ハハッ！流石だなぁ！クイーン!!!最高だよ!!!その状況判断！切り替えの速さ！変わってなくて嬉しいぜ!!｣
男の声色は喜びを含んでいた
J｢なぁ!!盗聴してる奴らよぉ！こいつはただ者じゃねぇんだぜ!!冷徹で無慈悲で！さいっこうの!!犯罪者!!!｣
Aは無表情のまま携帯に目線を配る
ジョーカーと呼ばれた男は続ける
J｢泣く者も！命乞いする者も！何も関係ない！息をするように人を殺してきた!!｣
松｢なに、言ってやがる｣
萩｢嘘だよ。全部あいつの嘘だ｣
伊｢譲ちゃんがそんなことするわけねぇ｣
諸｢…ッ｣
降｢……｣
諸伏と降谷は理解した
これまでAがしてきた事を
どこか自分達と似ている彼女を
J｢従順だったのによぉ！でも可哀想だよなぁ？そんな事までして、自分の手を汚してまで日本に捧げてたのになぁ？｣
敢｢どういう事だ…｣
高｢……日本？｣
コ｢……(まさかッ！)｣
J｢それに裏切られ捨てられ、俺達に殺されかけてよぉ？なぁどんな気分だった？？｣
……
『………別に何も』
J｢………はぁ？んなわけねぇだろ。つまんねぇ答えすんなよ」
『まぁ強いて言うなら一つ』
J｢あー？」
『アンタをこの手で殺したかった』
盗｢｢ !? ｣｣
J｢ハハ！いいねぇ!!吹っ切れたってか？本性出したなぁ!!!｣
ジョーカーは笑う
それも純粋に嬉しそうに
それに心底腹が立つ。
ジョーカーが何かを言いかけた時
男｢うるせぇええ!!!!僕を無視するなぁあ!!!｣
先程まで黙って俯いていた男が
少女の首に手をかけ叫ぶ
チッ。
男｢お前らの話なんてどうでもいい！！目を寄越せよ!!!このガキ殺すぞ!!｣
目を血走らせよだれを垂らしながら発狂する
正気じゃないな。
ああ。
そんな泣かないで。
大丈夫。
助けるよ。
少女と目を合わせ静かに微笑む
男｢何笑ってやがる!!!このガキ殺すぞ!!!｣
それしか言えねぇのかよ。
落ち着け。
今はあの子を優先しろ。
私の秘密なんて後回しだ。
彼らになんと伝えるかなんて後にしろ。
助けろ。
彼らになんと思われていようとも
今更だろ。
私は秘密と嘘で生かされているんだ。
それがなくなったのなら
一つでも多くの命を救ってから消えろ。
ケセラセラ。
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一匹狼の飼い主(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。ケセラセラ凄く好きなお話です。続く(更新停止中)となっていますが、続きを書くことはありますでしょうか？もし、続きを書くのであれば更新して欲しいです。続きが凄く気になります。 (4月5日 6時) (
レス) @page43 id: e826236d07 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 続き気になりすぎます、、 (4月3日 8時) (レス) @page43 id: 2af65047db (このIDを非表示/違反報告)
暁斗(プロフ) - 好きです…(泣) (2月5日 0時) (レス) id: 1a3630256b (このIDを非表示/違反報告)
焔 - 続きがめちゃめちゃ気になります！更新楽しみにしてます！待ってます！！！ (1月16日 23時) (レス) id: 4850a6f58f (このIDを非表示/違反報告)
もっちゃん(プロフ) - 神作品で見返したりしてます！更新楽しみにしてます！ (8月12日 22時) (レス) @page43 id: 924e2cc931 (このIDを非表示/違反報告)
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