検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:136,128 hit

. ページ8

げんたろーが寝てしまった以上、もう何もすることは無いので、会計を済ませ、居酒屋を出た。







「じゃ、げんたろーの事、よろしくねー!」






「おう!乱数もサンキューな!」






「まったねー!」




帝統にげんたろーを任せ、僕は反対側に歩いて行く。
居酒屋が並ぶ、騒がしい通りを過ぎて行くと、静かな住宅街に出る。








僕の家は住宅街を過ぎてにある。歩いていると、いつも通る公園に女の人がブランコに座っているのが見えた。








生憎、自分も眠くはなかったので、寄ってみることにした。


夜の公園は街灯が少し立っているだけで、薄暗かった。
ブランコに近づくと見覚えのある人物がぼっーと座っていた。









──────ジジイと一緒にいた女だ。





急に心拍数が上がった。少し頬が赤くなっていて、お風呂上がりに来たのか、髪も少し濡れていた。






制止している僕の存在に気づいたのか、女が目を見開いて、にこりと笑った。







「あ…乱数さんですよねー?こんばんわー」







気の抜いた声で僕の名前を呼んだ。甘い声だったがどこか凛としていて、聞いていて、耳が幸せだった。







女の声がリピートされている中、軽く肩を叩かれた。
首を傾げて上目遣いでこちらを見てくる。正直、心臓がバクバクだ。





「あの〜?大丈夫ですかー?」






「っ…う、うん!大丈夫!な、何でここにいるの…?」






何とか自分を取り戻し、笑顔で対応する。
すると、隣のブランコを指さして、目を細める。







「今日、眠れないんですよ。お話、してくれませんか?」







単純に嬉しかった。自然に笑顔になり、元気よく頷く。






「うんっ!僕も眠れなかったからいいよー!」






ブランコに座り、女を見つめる。そういえば、名前を聞いていなかった。いつまでも女なんて呼び方は可哀想だ。






「それでさっ、まず名前を教えて欲しいんだけど…良いかな?」







ブランコに座れば僕の方が小さくなる。なので、僕から上目遣いをしていく。
女は微笑みながら口を開いた。









「私の名前は〜小倉A。新宿の病院で働いてまぁす」









"新宿"その言葉に僕は身を固めた。

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (96 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
277人がお気に入り
設定タグ:ヒプノシスマイク , 飴村乱数 , 神宮寺寂雷   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あやりな(プロフ) - ACNEさん» 続きはどんどん更新中だからねっ!早く読んで僕の活躍を見ててね!これからもー応援よろしくねーっ! (2019年8月19日 15時) (レス) id: 13a7eba215 (このIDを非表示/違反報告)
ACNE - 続きがまちどおし((…ワクワク(#´∀`#) これからも頑張ってください! (2019年8月19日 14時) (レス) id: d9fccfe3cd (このIDを非表示/違反報告)
あやりな(プロフ) - まふさん» そーなのー!?それはショック…ってそんな訳ないよ!これからもっと僕の事を好きになってよ!僕も君のこと大好きだからさ!またお話しよ! (2019年7月17日 17時) (レス) id: 13a7eba215 (このIDを非表示/違反報告)
まふ(プロフ) - コメント失礼します。らむださん最初はあまり好きではなかったのですがこの小説みてからとっても好きになりました!これからも更新頑張って下さい (2019年7月17日 16時) (レス) id: b1440280f1 (このIDを非表示/違反報告)
あやりな(プロフ) - 叶夢さん» おねーさん、僕の事応援してくれるのー!?ありがとうー!ぜっーたいに!君の事、奪いに行くからねっ!待っててよぉー! (2019年6月16日 11時) (レス) id: 13a7eba215 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あやりな | 作成日時:2019年5月14日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。