◆ ページ20
「失礼しま〜す……」
ガラ、と扉を開けると、しんと静まり返った空気がそこにあった
「せんせー…？いないの〜？」
辺りを見回してみるが、誰もいない
「…いいや、ベッドで寝とこ。」
シャッと白のカーテンを開け、保健室のベッドに横になる
先程のコンクリートの床とは違い、ふかふかしていて気持ちがよかった
「…はぁ」
もう何も、考えたくない
頭の中を真っ白にしたかった
あんな奏なんて、最初からいない
いなかったんだ
今日は普通にお昼を食べて、
なんとなくサボりたかったから、今こうしてサボってるだけ
大丈夫。
奏とは何もなかった。
何も………………
「あったんだよ！！！！！」
ガバッと起き上がる
だめだ、忘れられない
キスなんて初めてで
「恋」の「こ」の字も知らない私が
突拍子もなくあんなことされちゃ
どうすればいいのか分からないよ
「……はぁ」
？「ため息つくと幸せが逃げていくんだぞ〜」
「そんなのただの言い伝え………
いぶくん！？」
い「やほやほ」
「え、なんで、」
い「いやぁちょっと怪我しちゃってさ、絆創膏貰いに来たんだけど誰もいなくて。
カーテンの下の方に靴が見えたから誰かいるんだろうなって」
「よく私ってわかったね」
い「あったんだよ！！！！！って叫んでたからねｗ」
「待って聞いてたの」
い「何があったの？」
「ねぇ質問をスルーしないで」
い「とりあえず絆創膏どこにあるか知らない？」
「話題ころころ変えるの好きだね。待ってて」
保健室はよく来てる(サボりに)
自然に包帯や消毒液などの場所を覚えてしまう
「あ、あったあった。どこ怪我したの？」
い「指をカッターでザクッと」
「うわ。病んでる？」
い「いや授業で使ってて、僕の不注意だったんだけど」
「洗った？」
い「まだかな」
「洗った方がいいかも、そこに水道あるから、いってら」
い「行ってきます」
がら、という音と共にいぶくんは出ていった。
まさか聞かれていたとは…恐るべきいぶくん。
どこにでもいるなぁ、あの人←
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nnqno - 泣きましたぁぁ;~; こんないい小説をありがとうございます！ (2021年8月19日 0時) (
レス) id: f3672f5dcc (このIDを非表示/違反報告)
桃(プロフ) - gisaさん» gisaさんありがとうございます！！頑張ります！ (2019年5月5日 22時) (レス) id: eb6d9ba2c0 (このIDを非表示/違反報告)
gisa - 完結おめでとうございます！最近見てむっちゃハマりました...！新作も頑張ってください！ (2019年5月3日 21時) (レス) id: 41472084dd (このIDを非表示/違反報告)
桃(プロフ) - あほの子さん» あほの子さん本当にありがとうございます！結果は1のそらるさんになりました！新作楽しみにしておいて下さい((o(｡>ω<｡)o)) (2018年12月21日 17時) (レス) id: eb6d9ba2c0 (このIDを非表示/違反報告)
あほの子 - 何度もコメントすみません....!!!!終わっちゃうの悲しいですけど次回作も期待してます!!!!私は１が良いです!!!コメント覚えてもらえてて嬉しかったです!!!♪( ´▽｀)これからも頑張って下さい!!! (2018年12月13日 22時) (レス) id: 6cd14c445e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃 | 作成日時：2018年9月23日 19時
