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推し9 ページ10

他の選手に配り終わり、残すはキセキとなった。



さつきは青峰と紫原と黒子に配りに行っていた。私もさっさっと残りの4人に配ってしまおう。



『はい、緑間くん』

「七島…来ていたのか?」

『うん。本当は見学のつもりだったんだけど、やっぱり手伝いたいなって』

「そうか。助かるのだよ」

『いえいえ』




緑間くんに配り、赤司と修ちゃんを探す。



二人は話しているようで、近付きにくい。…けど配らなきゃ。



『は、はい!二人共!!』

「ん?おう、Aか。サンキューな」

「ちょうど君の事を話していたんだ」

『え?』


私の事?



「お前、久しぶりに怒ってたなw」

『え、見てたの!?』

「おうwwすっげぇガツンと言ってたよなw」

「七島は優しいんだね」

『そ、そんなこと…』

「あるよ。桃井とも打ち解けていたようだしね」

「流石、赤司のお気に入りだな」

『え、そうなんですか!?』

「ああ。君との時間は心も体も休めて心地良い」

『あ……アリガトウゴザイマス…………』

「何で片言なんだよ」

『わ、私!黄瀬が残ってるので!!じゃっ!』




私は逃げるように黄瀬の元へ向かった。



「あれ、どうしたんスか?走ってきて。そんなに俺に会いたかっ」

『は?』

「ご、ごめんなさい……」

『い、いや……ちょっと混乱してて、こっちこそごめん。はい、スポドリ』

「ありがとうっス。あ、もしかしてこれ、七島さんが作ったんスか?」

『うん』

「ちょっとー、七島さん!」



な、何!?さっきの女の子達が来たんだけど!?怖っ!!



「それ、私らが作ったやつでしょ?何で嘘つくの?」

『…はぁ?』


何言ってるんだろう、こいつら。作ったのは私とさつきなんですけど。


「聞いてよ黄瀬くん!七島さんってば、「私が黄瀬くんに配るから」って奪っていったの!!」

『!?デタラメ言わないで!!』

「でも、桃井さんにも言ってたじゃん!「黄瀬くんには私が作ったことにしといて」って!!」

『違っ、そんなこと言ってない!』

「…………誰が作ったかなんて、もういいっスよ」



黄瀬くんは、疑うような目で私を見ていた。



『黄瀬…くん……?』

「………配ってくれたことには感謝するけど、もう向こうに行ってくれる?」

『………分かった』





ベンチに戻ると、さつきが私の顔を見て驚いていた。



「A、どうしたの…?」

『あ……ごめんね、さつき……何でもないの…』









さっきの女の子達は、ニヤニヤしながらこっちを見ていた。

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りおん - すごく面白いので、もったいないと思います! (2018年12月26日 17時) (レス) id: f919ba13cc (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - この作品が凄く面白いのでそろそろ更新して下さるとありがたいです。どうぞよろしくお願い致します (2018年10月19日 22時) (レス) id: 0eba96f5ee (このIDを非表示/違反報告)
みかづち - 凛恋@キドさん愛し隊さん» ご指摘ありがとうございます!更新頑張ります!! (2018年8月24日 22時) (レス) id: 2ae2904005 (このIDを非表示/違反報告)
凛恋@キドさん愛し隊(プロフ) - 面白いです!応援してます!因みに黒子の名前は片仮名でテツヤですよ (2018年8月22日 22時) (レス) id: 64b5b9dc76 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち - 彩香さん» ありがとうございます!これからも応援よろしくお願いします!! (2018年8月2日 10時) (レス) id: 2ae2904005 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みかづち | 作成日時:2018年7月20日 23時

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