俺の幼馴染みはクール系女子と見せかけて異常なくらいのキセキ好き【黄瀬涼太】

推し１８ ページ19

『ま、待って……！死ぬ……！！』

「はぁ？体力無さすぎかよ。……あーそうか、お前体育苦手だったな」



そう。普通の勉強は出来る方だけど、体育は大の苦手。



この世から体育という存在が消えないかなってくらい嫌い←



でも体育が消えたら、キセキのバスケが見れないしなぁ。



「もっと走れって」

『う……うるせーわ…！運動部め……！！』

「暴言が弱々しいな」


祥吾はため息をつき、仕方ねぇな、と私の方に歩いてきた。



お？これはおんぶしてくれるパターン？？たまには気が効くじゃないか！たまには←



「ほら、しっかり掴まれよ」

『おう！しっかり……………ん？』


祥吾は軽々と私を抱えた…………抱えた！？



所謂これは……お姫さま抱っこ！？



あの少女漫画伝説のお姫さま抱っこ！！←



もはや今やったら古臭くて笑われる、あのお姫さま抱っこ！！！←←




それを何故祥吾が…！？そこはおんぶだろjk←



「おい……今すぐ落とすぞ」

『えっ』

「全部声に出てんだよバーカ」

『バーガー？(難聴)』←

「勝手に食ってデブってろ」

『病人にそれを言うか！』

「は？どこが病人………あー、確かに今のお前すっげぇ病人みたいだな」



そう言って笑う祥吾。


『いや、はよ運べや』

「あ？重い重い脂肪の塊を抱えてやってんだから感謝しろよ」

『嘘つけ！めちゃくちゃ軽々しく抱えてたの知ってるからな！？』

「うっせ。ほら、しっかり掴まれって」

『へーい』



運ばれている間、祥吾の手とか顔とか見ていた。




本当に男らしくなったなぁ。昔はあんなに目も可愛かったのに、今じゃこーんなキレ目になって。




あんなに可愛らしかった手も、ゴツくなってるし。



声も低くなって、背もいつの間にか超されてて、やっぱり男なんだなぁって思うと、改めて思っちゃう。




.





.







.








.








.


『祥吾、昔の方が可愛かったな』←

「ふざけんな落とすぞ」

推し１９→←推し１７

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す