推し17 ページ18
昼休みになり、祥吾を引きずりながら教室を出る。
『ちょっと祥吾、歩いてくれる!?』
「めんどくせーよ」
『ほんとコイツ……』
いつもの様に言い合って、それで終わるはずだった。
「ねぇ、七島さん!」
クラスの女子に話しかけられた。…気のせいかな?すっごい睨まれてる気がする。
『ん?どうしたの?』
「今すぐ灰崎くんを離して!」
『…………は?』
意味が分からず、思考が停止する。
「いつもいつも喧嘩してるけど……そうやって無理矢理どこかに連れて行こうとしたりさ、灰崎くんが可哀想じゃん!」
『いや、無理矢理って……』
「いつも「ブス」とか「ウザイ」とか言われてるのに構うってなんなの?灰崎くんのこと好きなの?」
『違うに決まってんじゃん。それと暴言に関してだけど……祥吾は本気で私を傷付けようと思って言ってるわけじゃないから』
「はぁ?そんなの想像でしょ?とにかく、灰崎くんが迷惑してるから離して!」
『…………はいはい』
離せばいいんでしょ、と引きずっていた手を離す。
女子は満足したように、祥吾の腕に自分の腕を絡ませた。
「灰崎くん大丈夫?お昼ご飯なら、私と一緒に食べようよ」
『はぁ……じゃあ私は行くね、祥吾』
そう言って踵を返した時だった。
突然腕が引っ張られ、振り向くと祥吾がめんどくさそうな顔をしていた。
「おい。なに置いて行こうとしてんだてめー」
『別に。祥吾は可愛い女の子と食べたら?』
「あ?こんなブスと食えるかよ。飯が不味くなる」
祥吾の言葉に、女子は驚きを隠せていないようだった。
「ぶ、ブス!?」
「まー、顔は可愛いかもしれねーけど」
「じゃあブスじゃな」
「俺が言ってんのは性格だわ馬鹿か」
「!?」
おーおー!祥吾選手、勢いが止まりません!!←
「なっ……何で……七島さんから助けたのに…!」
「はぁ?それが余計なお世話だっつってんだよ。つーか幼馴染みなんだから暴言が本気か本気じゃねぇかくらい分かるだろ」
『大体……祥吾じゃなくても、その人が本気で嫌がってるかそうじゃないかくらい分かるから』
「なっ……!」
「……おいA、そろそろヤバイんじゃねーの?」
『あっ、本当だ!時間!!』
「じゃーな」
祥吾は私の手を掴むと、そのまま屋上まで走った。
祥吾って何気モテるからなぁ。
また、嫌がらせされるんだろうな。
まぁそん時は祥吾に押し付けるか←
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りおん - すごく面白いので、もったいないと思います! (2018年12月26日 17時) (レス) id: f919ba13cc (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - この作品が凄く面白いのでそろそろ更新して下さるとありがたいです。どうぞよろしくお願い致します (2018年10月19日 22時) (レス) id: 0eba96f5ee (このIDを非表示/違反報告)
みかづち - 凛恋@キドさん愛し隊さん» ご指摘ありがとうございます!更新頑張ります!! (2018年8月24日 22時) (レス) id: 2ae2904005 (このIDを非表示/違反報告)
凛恋@キドさん愛し隊(プロフ) - 面白いです!応援してます!因みに黒子の名前は片仮名でテツヤですよ (2018年8月22日 22時) (レス) id: 64b5b9dc76 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち - 彩香さん» ありがとうございます!これからも応援よろしくお願いします!! (2018年8月2日 10時) (レス) id: 2ae2904005 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかづち | 作成日時:2018年7月20日 23時