ep.51 ページ4
駿「先輩はまだ西畑先輩のこと好きですか？」
どう答えたらいいのか分からない。確かに前までは大吾くんが好きでだった。振られて頑張って諦めようとして…それで駿佑くんが私を好きだって言ってくれて…
【分からない】これが今の答えなのかな。
『…分からない。だからといって駿佑くんのことが好きかと聞かれると、それも分からない。』
勝手なこといってゴメン。でも今はどうしても分からないの。…でも、無理に決めてそれが違った場合、私を好きだといってくれてる人に失礼だから。
無言の空間。今他からみたらどういう光景なんだろう。ドレスをきた女子高生と王子姿の男子高生、制服をきた普通の男子高生。
丈「おーい、いつまで着替えてんの…って…」
そしてタイミングがええんか悪いんか我が校の生徒会長、丈くんがきた。…そして…
菜「まじAの王子姿最高やった！って…」
和「もー、俺のほうがカッコいいし、ってあれ、丈くんと菜月実なにしとんの…ってあれ？大ちゃんにAちゃん…それと…」
まさかの菜月実と大橋くん。なぜここに。気まずい…と思うのも束の間だった。
菜「え！？Aがシンデレラ！？うそ、来たの？ヤバイ、可愛いすぎ！！え、和くん。写真とってツーショットね！！」
和「わかった！」
お騒がせ菜月実のおかげで空気が和んだ。…助かった。
パシャパシャと撮られる中、丈くんは…。
丈「えーっと、大西の中学の後輩の…」
駿「あ、はい。道枝駿佑って言います。」
丈「そうやそうや！あの爆モテ“みっちー”！って大吾、いつの間に王子になっとんねん。」
大「あは、似合っとるやろ？」
丈「それ自分で言うか？」
ほ、良かった…。丈くんのおかげであっちもなんとか…。と胸を撫で下ろしていると。
駿「先輩、そろそろ文化祭回りましょ？」
『あ、うん…』
菜「えー！あのAが男の子と…！どうしよ、感動で泣きそう…」
和「よしよし」
シュール、シュール！！
グイッと腕を握られ歩き出す駿佑くん。すると大吾くんが…
大「ちょっ、待って…」
丈「おい大吾。お前はこっちこい。」
大「はぁ！？いや今それどころとちゃうねん！」
丈「いーから、こい。あ、みっちー、大西をよろしくー。」
よろしくーだと？丈くんなにかんがえてるの？え、どういうこと。
菜「A、後で感想を…」
和「俺らも、そろそろいく？」
そんな声も聞こえるなか、駿佑くんは私を連れて教室から出た。
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イヅキ - あまとさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです…！自分でも書ききれた達成感でいっぱいです。本当に読んでくださってありがとうございました。 (2022年10月21日 16時) (
レス) id: 072635462a (このIDを非表示/違反報告)
あまと(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも更新楽しみに読ませていただいてました。複雑な心模様が丁寧に描かれた惹き込まれる物語で、大好きな作品でした！今まで執筆お疲れ様でした。素敵な作品をありがとうございました！ (2022年10月19日 20時) (レス) @page50 id: 4e08d1fad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イヅキ | 作成日時：2022年8月7日 20時
