ep.50 ページ3
お互い一旦着替えて、衣装を交換する。更衣室には誰もおらんくて、さっき大吾くんと交換したドレスを持ちながらしゃがみこむ。
『なんなん…』
あんなの心臓に悪い。着たいとは思ってたけどこんな形で叶うなんて…
着替えたはいいけど、大吾くんより似合ってる自信ない…。そう思って空き教室に向かう。
すでに王子様姿の大吾くん。なんでこの人こんなにも似合っとんの。やばい、かっこいい。扉のとこでずーっと見ていると。
大「あれAちゃん、おった…ん、や、、。」
『え？大吾くんどうかしたん？』
思いっきり下を見る大吾くん。ちょ、え、似合ってない？似合ってなさすぎて引いてる？気持ち悪い？え、え、？
大「あかん、心臓に悪い…」
『ご、ごめ、着替えてくる！』
大「ま、待って！」
バシっと腕を捕まれる。大吾くんをみると顔は真っ赤で耳までも赤い。
大「似合いすぎて直視できへんだけ…なぁ、なんでそんなに可愛いん？」
『え、いや、そ、その…』
そんなこと言われたの初めてだし恥ずかしい。お互い顔が真っ赤で。どうしようかとあたふたしとると。
ピロン♪
『あ、ゴメン、メールだ。』
スマホを確認する。
『駿佑くんだ…』
[先輩、今どこにいますか？]
『あ、そうやった。一緒に文化祭回るんやった…』
返信しな、と思ってったんやけど止められた。大吾くんに。
『大吾くん…？』
大「なぁ、俺がおんのに他の男の名前ださんといて…」
『え、あ、』
大「Aちゃんに聞いてほしいことあるねん…」
ドクン、ドクン。
大吾くんの言葉を待って期待している自分がいる。
大「俺、Aちゃんのこと…」
ガラッ
駿「先輩、なにしとるんですか。」
『…駿佑くん？なんで？』
大「……！」
そこには駿佑くんの姿が。どうしてここに？
駿「返信来ないから、クラスの人に聞いて、二人で更衣室行ったって言われたんで来てみれば…」
大吾くんに近づく、駿佑くん。
そして私を引き寄せ、ギュっとされる。
駿「西畑先輩、都合よすぎませんか？…A先輩のこと傷つけておいて、今さら。…俺、渡さないんで。」
『ちょ、駿佑くん』
大「…そう思ってくれても仕方ない。そんだけ酷いことしたの分かっとるし。でも、Aちゃんのことが好き。今さらかもしれへんけど…でも君もまだオッケーしてもらってないんやろ？道枝くん？」
駿「…先輩は、まだ西畑先輩が好きですか？」
そう聞かれて、今…！？確かにまだ大吾くんへの気持ちはあるけど、、駿佑くんのことも気になっているといったら気になってしまっている。
…あれ、私。どっちが好きなの？
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イヅキ - あまとさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです…！自分でも書ききれた達成感でいっぱいです。本当に読んでくださってありがとうございました。 (2022年10月21日 16時) (
レス) id: 072635462a (このIDを非表示/違反報告)
あまと(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも更新楽しみに読ませていただいてました。複雑な心模様が丁寧に描かれた惹き込まれる物語で、大好きな作品でした！今まで執筆お疲れ様でした。素敵な作品をありがとうございました！ (2022年10月19日 20時) (レス) @page50 id: 4e08d1fad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イヅキ | 作成日時：2022年8月7日 20時
