light17 ページ18
「探偵チーム!?」
彼女は目を輝かせて食いついてくる
「なにそれ、楽しそう!」
「仲が良かった友人と組んでいたんだ。沢山の事件を解決したよ。周りは『探偵ごっこ』なんて茶化すけど、本格的に活動していた。」
そう、確かに俺はあいつらと共に数々の事件を解決したんだ
俺の人生のピークといっても過言ではない
「だから、君も君だけの楽しいを見つけなさい。」
今、隣で笑っているこの子に、俺みたいになって欲しくない
過去の栄光にすがる、今の俺みたいに
「お兄さんの楽しいは、その探偵チームだったの?」
「そうだなぁ。」
思い浮かぶとしたら、初恋のあいつとの思い出だ
それだけは口にするつもりは無いけれど
「あ、私そろそろいくね。人に渡さなければならない物があって。…あとこの前、ひどいこと言ってしまってごめんなさい。」
『ひどいこと』とは、この前の別れ際のあれだろうか
「いや、謝るのは俺の方だ。君の気持ちも考えず、ズカズカと土足で入っていくような真似をしてすまなかった。」
俺が謝ったのがすごく予想外だったらしい
彼女は目を見開いて俺を直視した
「お兄さん、優しいんですね。」
「いいや、どちらかというと無愛想な方だと思うけどね。」
「少なくとも、私と話してる時は優しいですよ。」
今にも溶けそうな笑みをこぼし、立ち上がった
「それでは、さよなら。」
「…君、名前なんて言うの?」
『さよなら』と言われてつい口走ってしまった
名前なんて聞いてどうするんだ
もう、会うこともないだろうというのに
「えーっと、エリーです。それじゃあ、また。」
『エリー』________
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きらら(プロフ) - 小町さん» ありがとうございます!数年前から…!それはすごく光栄です!!出来るだけ毎日投稿頑張りますね!これからもよろしくお願いします。 (2021年8月11日 9時) (レス) id: 44600722bc (このIDを非表示/違反報告)
小町(プロフ) - コメント失礼します。数年前からきららさんの作品を読ませて頂いていました。帰ってきてくださって、とても嬉しいです!無理せずに更新頑張ってください! (2021年8月10日 13時) (レス) id: a89f3eeedf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きらら | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/7fec2ef6271/
作成日時:2018年5月15日 22時